(『天然生活』2023年12月号掲載)
1937年に建てられた近代和風建築「蘇山荘(そざんそう)」

蘇山荘は1937年、名古屋汎太平洋平和博覧会の迎賓館和館として建てられた近代和風建築。国の登録有形文化財になっている。どの席に座っても中庭の風情あふれる景観が楽しめるのが魅力
イラストレーターの松尾ミユキさんが「ちょっと背筋が伸びるような、非日常を味わう空間」と教えてくれたのは、徳川家ゆかりの日本庭園「徳川園」内にある「蘇山荘」。1937年に建てられた重厚な和風建築の中で、中庭の景観を楽しみながら上質な日本茶とスイーツがいただけます。
松尾さんのお気に入りの甘味はクリームあんみつ。
「葵の御紋の最中がのった抹茶アイスに、色とりどりの求肥。それぞれの味が端正なおいしさで、建物やお庭と相まって印象に残ります」

徳川園ならではの葵の御紋が映えるクリームあんみつ。岡崎市でお茶の無農薬有機栽培を続ける老舗「宮ザキ園」の「煎茶 しゅんめい」(和菓子付き)
蘇山荘が「日本の文化と愛知や名古屋の魅力に親しんでほしい」と力を入れているのが日本茶です。
愛知県岡崎市で200年続く茶園の煎茶などがそろっており、お客さまが自分で淹れてゆったり味わうことができます。急須に添えられた砂時計の砂が音もなく落ちるのを見つめていると、すっと心が静まっていくよう。

庭園は散歩も可
「蘇山荘」
愛知県名古屋市東区徳川町1001
電話:052-932-7887(ガーデンレストラン徳川園)
営業:10:00~17:00
休み:月曜(月曜が祝日の場合は翌日)
<取材・文/川口葉子>

松尾ミユキ(まつお・みゆき)
名古屋生まれ。主に雑誌、書籍、カタログ、CDジャケット、パッケージのイラストレーションの仕事をしている。猫をはじめ、動物や植物をモチーフとした独特なタッチが人気。著書に『小さな美術館をめぐる旅』(リベラル社)がある。
http://www.matsuomiyuki.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです