(『天然生活』2022年1月号別冊付録)
「昆布巻き」のつくり方
祝いの意味のほかに、不老長寿の願いも込められている昆布巻き。ひと晩おくと穴子にもより味がしみ込むので、滋味深い味わいになります。
材料(4人分)
● 昆布 | 15cm×2枚 |
● 水(昆布もどし用) | 5カップ |
● 焼き穴子 | 2尾分 |
● A | |
・ 酒 | 1カップ |
・ みりん | 大さじ3 |
・ ざらめ | 40g |
・ 濃口しょうゆ | 大さじ2 |
● 竹皮 | 適宜 |
下準備
※竹皮は水につけ、7mm幅に6本割いておく。
つくり方
1 昆布を水でもどす。もどしたら、左右のひらひらした薄い部分を切り落とし、水けを押さえる。切った昆布ともどし汁はとっておく。
2 焼き穴子は頭と尾を落とし、とりおく。
3 穴子の身を縦半分に切り、入れ子にして昆布の長さに合わせて切っておく。
4 1の昆布を1枚敷き、昆布の手前側に3の身を並べる。切った昆布は穴子の身の薄い部分に置く。
5 昆布と穴子を持って手前から巻いていく。空気を抜くようにしてしっかり巻く。
6 巻き終わりを下にして、左右を竹皮で結んでから、まん中も結ぶ。同様にもうひとつつくる。
7 6を土鍋または厚手の鍋に入れ、2の焼き穴子の頭と尾を加え、ひたひたになるくらいに1のもどし汁を加える。
8 紙ぶたをして中火にかけ、沸いてきたら弱火にしてAを半量ほど加えてふたをして、ときどき昆布の上下を返し、常にひたひたになるように1のもどし汁を加え、味をみながらAを足して1時間煮る。
9 室温ほどに冷めたら再度加熱して味をみて、しょうゆ(分量外)を加えて火を止める。ひと晩おくと味がなじむ。あまり、濃い味にしないのがコツ。
10 竹皮を除き、3cm幅に切る。
<撮影/山田耕司>
松田美智子(まつだ・みちこ)
料理研究家。日本料理をベースにした家庭料理教室を主宰。著書に『家庭料理は郷土料理から始まります。』(平凡社)、『季節の仕事』(扶桑社)など多数。インスタグラム:@michiko_matsuda
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです