(別冊天然生活『天然ねこ生活』掲載)
シャッターを向ければ、いつだって、カメラ目線
3歳のときに、里親サイトを通じて井上家へ。以来、どんこはいつでも、井上佐由紀さんのあとをついてまわっています。そんなどんこの日常を撮影して、ブログにアップ。
「最初は、一眼レフで撮影していたのですが、写りがきれいすぎて。初めてコンパクトカメラを買って、ラフに撮るようになりました」
最初はカメラを避けていたどんこも、半年もすると、呼べば目線をくれるようになったとか。成長記録として始めたスナップ撮影は、いまや欠かせないコミュニケーションとなりました。
どんこのブログは、独特のインテリアも注目されています。
「猫が来てからも、好きなものに囲まれた生活は変わりませんね。でも、絵や写真にはめていたガラス板は、割れてけがをしないよう、アクリル板に替えました。本棚に絵を並べているのも、どんこが爪研ぎしないよう、本の背を隠しているんです」
と笑う井上さんを、どんこは、のほほんと見上げています。
飼い主がアテレコ
うちの猫時間
どんこ in……
箱や鞄の中が好き。今日はグラスの中に……。

「ひとなめだけでも……」
ふたが二重になった洗濯機。 内ぶたの上に乗って、井上さんの家事を観察。

お出迎え
あるじの帰りは、足音でわかるもの。足取り軽く出迎えて。

「おかえり、お土産は!」
友達と椅子と
どんこのもとへ、お客さまが。

「ミツバ、どこ行った?」
お客さまが帰ったあと、余韻をかみしめつつ、椅子でくつろぎます。

「何、見てんだよ」
頭の上には
猫の額といいますが、どんこの額は広いです。

「冬はビタミン補給するといいよ」
ときには、頭の上で仁王立ちする者もいます。

「難しいけど練習すればできるよ」
つまみ食い作戦
客人のいる場所には、たいていごちそうがあります。

つまみ食いのコツは、お客さま側へ回り込むことですが。

「ちょっとくらいいいだろ!」
たいていは、自分がつまみ出されます。

「ちぇっ」
自慢の一品「特製ティッシュケース」

知人の革作家がつくってくれた特注品。どんこが中身を引き出さないよう、ふたをすることができます。
猫の時間割
| 07:50 | 起きる→ごはんの催促 |
| 08:00 | ごはん→二度寝 |
| 12:00 | ごはん→三度寝 |
| 15:00 | 遊ぶ→四度寝 |
| 19:30 | ごはんの催促 |
| 20:00 | 夜のごはん1回目 |
| 人のごはんにちょっかいを出す | |
| 21:00 | 夜のごはん2回目 |
| テレビを見ながらマッサージを受ける | |
| 23:00 | 就寝 |
<取材・文/渡辺尚子>

井上佐由紀さん(いのうえ・さゆき)
福岡県生まれ。写真家。作品集・個展に『screen』『意思の無い生物』ほか。オス猫・どんこの日々を綴ったブログ「どんころり」が人気。
http://donko.inouesayuki.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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