旬な食材で栄養を取り入れて。朝のタンパク質補給にぴったりな「しらす」
すっかり春らしい日も増えてきましたね。とはいえ、寒暖差もまだまだ激しい毎日。体調を崩している方も多いのではないでしょうか。みなさん、いかがお過ごしですか。
寒暖差にも負けない体をつくろうと、朝からタンパク質を摂る生活をおすすめしていますが、それに加えて季節の食材を食べることは大切です。
なかなか朝の大変な時間に旬の食材まで意識するのは大変ですが、旬の食材はその季節に必要な状態に体をととのえてくれる効果があるので、できるだけとりいれたいと思っています。
何よりも、栄養も味も濃くておいしい! また、季節の味を加えていくと味にも見た目にも変化が生まれ、新鮮な気持ちで朝ごはんを食べられる気がします。
![画像1: 旬な食材で栄養を取り入れて。朝のタンパク質補給にぴったりな「しらす」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/03/05/c5b1938649509d1d8930d21bf7701d422ed91594.jpg)
春の魚といえば、魚に春と書く「鰆(さわら)」に「鯛(たい)」、「あさり」そして「しらす」。とくにしらすは手軽に使えて、とにかくおいしい! 柔らかくて食べやすく、朝ごはんにもぴったりな魚です。
一年中あるので、春が旬だからといってあまりピンとは来ませんが、春には普通の釜揚げに加えて生しらすも出回るので、店頭で生しらすを見かけると「ああ、春が来たなあ」と毎年ワクワクします。
タンパク質的にもしらすはとっても優秀。わたし的に、朝に使いたい食材ベスト3に入ります。
ちなみに、残りの2つは「卵」と「納豆」。卵と納豆、しらすのどれかひとつがあるだけで、それとごはんかパンを合わせれば、朝に摂りたいタンパク質量はまずまず摂れます。
![画像2: 旬な食材で栄養を取り入れて。朝のタンパク質補給にぴったりな「しらす」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/03/05/a0cbdfe31453f657e306d931f0391d988f737670.jpg)
この写真でわかるように、しらすは小鉢にのせたくらいの量(大さじにふわっと2杯くらい)で卵1個分やちくわ2本、ウインナー2本と同量のタンパク質を摂ることができます。
おまけに栄養も豊富なのも最高です。
なにせ、しらすはカタクチイワシなどの稚魚を丸ごと食べるわけですから、カルシウムもしっかり摂れるのが最大のグッドポイント。
しかも、マグネシウムや亜鉛など、普段の食生活では不足しがちなミネラルもしっかり摂ることができます。
![画像3: 旬な食材で栄養を取り入れて。朝のタンパク質補給にぴったりな「しらす」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/03/05/f65844a10fb46cf733ed0e01af02676f2ebd1df3.jpg)
しらすの仲間には、やわらかい「釜揚げしらす」と「しらす干し」、ややかたいけれど旨みの濃い「ちりめんじゃこ」があります。
なかでも栄養価的には、ゆでた後にしっかり干しあげるちりめんじゃこが旨みも栄養も凝縮されていていちばん優れているのですが、わたしは朝には釜揚げしらすを選ぶことが多いです。
理由は単純に、柔らかくて朝に食べやすいから。朝にはやわらかくて水分の多いものが食べやすいですよね。
しらすは使い道もたくさん。わたしの大好きな、しらすの朝ごはんをご紹介します。
しらすを使ったタンパク質朝ごはんアイデア
しらすを使ったタンパク質朝ごはん①
しらすとのりのごはん
![画像: しらすを使ったタンパク質朝ごはん① しらすとのりのごはん](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/03/05/ebf93b6f364eaa02c5df3c4955f84c6febed9770.jpg)
しらすにはのりがよく合う! ただごはんにのせるのではなく、ちぎったのりと一緒にのせるのが大好きです。
しょうゆをちらりとたらし、気分でわさびも添えていただきます。
しらすを使ったタンパク質朝ごはん②
しらすとズッキーニのバジルトースト
![画像: しらすを使ったタンパク質朝ごはん② しらすとズッキーニのバジルトースト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/03/05/348e61883002961c334739548f08fab767387ecc.jpg)
しらすはパンにのせてもおいしい。バジルペーストを少しパンにぬり、しらす、細切りにしたズッキーニ、シュレッドチーズをのせて焼き上げます。
生のりがあれば、加えるとさらにおいしい。イタリア料理店で春だけ食べられる、しらすとのりのピザ的な味わいが楽しめます。
しらすを使ったタンパク質朝ごはん③
しらすのサラダ
![画像: しらすを使ったタンパク質朝ごはん③ しらすのサラダ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/03/05/ea9a02e7e95bcf67bd4bf58025d7bbf9f0421be0.jpg)
しらすはサラダにも! レタス、ブロッコリースプラウトと一緒に盛り合わせ、オリーブオイルと酢をたらりとかけます。焼きトマト、ねぎ入りオムレツと合わせて味も栄養もバランスのよいプレートに。
しらすを使ったタンパク質朝ごはん④
甘い卵としらすのごはん
![画像: しらすを使ったタンパク質朝ごはん④ 甘い卵としらすのごはん](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/03/05/ba0f520131d33ed813a96164be1efba8991467a9.jpg)
しらすの大好きな食べ方のひとつが、甘い炒り卵との組み合わせ。ふわっと甘い卵にしらすの塩分がからみ、あまじょっぱいマリアージュが生まれます。
この日はアクセントに刻んだみょうがも加え、いろいろな食感が楽しい朝ごはんになりました。
しらすを使ったタンパク質朝ごはん⑤
しらすときゅうりの冷汁風
![画像1: しらすを使ったタンパク質朝ごはん⑤ しらすときゅうりの冷汁風](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/03/05/19dda5320f529dbb8b13e9f0aedd6298aaf4c0d2.jpg)
暖かくなったら、冷たい汁かけごはんも。塩もみきゅうりとしらす、みょうがを盛り合わせ、大好きな薬味味噌(味噌にねぎ、しょうが、大葉、みょうがを加えたもの)とだし汁で冷汁風の味に。
落とし卵も加えてタンパク質アップ。さっぱりするりと食べられます。
※ ※ ※
しらすはクセがないので、和風にも洋風にも使えます。柔らかくて食べやすく、カルシウムも豊富なしらすを食べて、春の不調期をがんばって乗り切りましょう!
![画像2: しらすを使ったタンパク質朝ごはん⑤ しらすときゅうりの冷汁風](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/03/06/1f0bfad2afa26694658f61859a9a16defa9bf873.jpg)
田内しょうこ(たうち・しょうこ)
「時短料理をサステナブルな知恵に」をモットーに、ゆとりを生みだすための時短の知恵を書籍や雑誌、ウェブサイトで発信。セミナーや出張教室のほか、食と暮らし、子育て関連の情報発信を行う。著書に『時短料理のきほん』(草思社)、『働くおうちの親子ごはん』シリーズ(英治出版)、『汁かけごはん』(駒草出版)など。
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