「二十四節気」は太陽の運行をもとに一年を24等分したもので、それぞれの長さは約15日間です。意識することで、移りゆく季節をより感じられるようになります。今回は「清明」のご紹介です。
(『天然生活手帖2024』より)
(『天然生活手帖2024』より)
清明(せいめい) 4月4日〜4月18日
日付は2024年のもので、その年によって多少前後する場合があります。
そこここの草木に花が咲き、鳥が歌う節気。
万物に晴朗の気があふれ、はつらつとしています。
カイドウにハナズオウ、レンゲにヤマブキ。
散策に出ると、次々に目に入ってくる春の花。
見ているこちらにもまた、生命力がチャージされるのを感じます。
春日、春光、春暁に春昼。
春の一日を心ゆくまで堪能したい。
季節の野菜 アスパラガス
「松葉独活」の別名のとおり、アスパラガスの葉は、細かな針状です。
若い茎のみずみずしさはこの季節ならではの味わい。
季節の行事 花まつり
四月八日はお釈迦さまの誕生日。
花御堂に安置された誕生仏に、甘茶をかけて祝います。
花御堂は、釈迦の生誕地ルンビニの花園を模しています。
文・絵/平野恵理子
本記事は『天然生活手帖2024』(扶桑社)からの抜粋です
平野恵理子(ひらの・えりこ)
イラストレーター、エッセイスト。1961年、静岡県生まれ、神奈川・横浜育ち。山歩きや旅、暮らしについてのイラストとエッセイの作品、また暦に関する著作も多い。著書に『六十一歳、免許をとって山暮らし』『五十八歳、山の家で猫と暮らす』(ともに亜紀書房)、『草木愛しや 花の折々』(三月書房)、『にっぽんの歳時記ずかん』(幻冬舎)など。山梨・八ヶ岳南麓在住。
* * *