• 日本の伝統食や、薬膳への造詣が深い、料理家の荒木典子さん。二十四節気ごとに体の調子をゆるやかにととのえてくれる養生スープを紹介していただきます。今回は「立夏」の時季に食べたい、豚肉とミニトマトの中華スープのレシピです。

    <立夏(5月5日〜19日)>の豚肉とミニトマトの中華スープ

    立夏は夏の始まり

    ここから8月頭の立秋までが夏です。

    夏本番を迎えるにあたって春先からの疲れがでてくる頃でもあります。

    無理をしないように。

    暑くなると冷たいものを欲しますが冷たいものは控えて、胃腸をととのえ、豆類やトマトなどの旬の野菜を適度に食べて体にこもった熱と水分を外に出すようにしましょう。

    今が美味しいトマトは体の熱をとってくれます。

    気を補ってくれる豚肉と合わせてタンパク質もとれるバランスのいいスープに。

    香菜は香りで気分をリラックスさせてくれて、胃の調子をととのえて水分の調節もしてくれます。

    今回の吸い口は香菜。たっぷり加えます。

    「豚肉とミニトマトの中華スープ」のつくり方

    画像: 「豚肉とミニトマトの中華スープ」のつくり方

    材料(4人分)

    画像: 材料(4人分)
    ● 豚切り落とし肉100g
    ● ミニトマト1パック(10個ほど)
    ● 香菜1〜2本
    ● 昆布水(*)400mL
    ● しょうゆ小さじ1〜2
    ● 塩小さじ1/2
    ● ごま油小さじ1

    *昆布水のつくり方

    水400mLの中に10cm角の昆布を入れ、10分ほど置いておく。

    画像1: <立夏>豚肉とミニトマトの中華スープ|暦と体に寄り添う、旬の養生スープ/荒木典子

    つくり方

     ミニトマトはヘタをとって半分に切り、香菜は根と太い茎は縦半分に切り、葉とともに2cm長さにきざむ。豚肉はざく切りにして軽く塩(分量外)をふっておく。

     鍋にごま油を熱して1の豚肉を炒める。色がほぼ変わったらミニトマトと香菜のかたい部分を加える。ざっと炒めたら昆布水を加え、沸騰したら昆布とアクを取りのぞく。

    画像: つくり方
    画像: 出てきたアクは取り除く

    出てきたアクは取り除く

     さらに5分ほど煮て、しょうゆで味をととのえる。器に盛り、1の残りの香菜をのせる。



    荒木 典子(あらき・のりこ)

    料理家。国際中医薬膳師。青果卸を営んでいた料理上手の祖母と、母の影響で食に関心のある環境で育つ。神戸女学院大学文学部を卒業してフランスへ留学し、帰国後調理師学校にて料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京して料理本の編集者として働いたのち、2007年に料理家として独立。

    現在は書籍やテレビの仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修などの仕事とともに、和食のお料理教室を主催。季節のていねいでシンプルな料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食などレシピを提案する。また、おせち料理をライフワークとし、ほかにお雑煮の会を主催。著書に『いちばんくわしい 基本のおせち料理』『炊き込みごはん』(ともに成美堂出版)などがある。

    インスタグラム:@aranoric

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    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

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    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    画像2: <立夏>豚肉とミニトマトの中華スープ|暦と体に寄り添う、旬の養生スープ/荒木典子

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