(『天然生活』2023年7月号掲載)
「これだけは」の片づけルール
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
自分自身の心身をすこやかに保つために、余裕がないときでも守っている習慣です。
ここだけは_01
洗いものをためない
常に育児や家事に追われているうえ、寝不足で思うように動けない日々。
「それでも洗いものだけはためないようにしていました。一度ためてしまうと、心のモヤモヤが大きくなってしまうので」
どんなに時間がない日でも、その日中にはシンクの中をすっきりさせるようにしています。
ここだけは_02
寝室におもちゃを持ち込まない
子どものおもちゃは、気がつくと家中のあちこちに散らかってしまうもの。
「わが家ではなるべくリビングで遊ぶようにして、寝室には持ち込まないように気をつけていました。私にとっては、朝目覚めたときの風景をすっきりさせておくことが、1日を元気に始めるうえで大切なんです」
ここだけは_03
洋服はたたむ
乾いた洗濯ものをすぐにしまえず、部屋にためてしまう頻度は上がったものの、「最終的にはたたんで引き出しに入れるようにしています。ぐちゃぐちゃだと次に着るときに手間がかかるし、心のダメージも大きいので」
時間がない分、たたむスピードと技術は以前より上がったとか。
ここだけは_04
モノへの「ありがとう」の気持ちをもつ
モノを手放す際にも「いままでありがとう」と伝える。こんまり®メソッドでも大切な、モノへの感謝の気持ちは忙しいいまも変わりません。
「モノはなるべくていねいに扱うように意識。部屋が散らかっているときも、いまは片づけられなくてごめんね、という気持ちを送っています」
ここだけは_05
片づけたいことをメモしておく
「靴箱を片づける」「収納容器を買い替える」など、したいことを思いついたらメモする習慣は昔から続けていること。
「頭の中だけで思っていると、思い出すたびにまだできていないことに落ち込みがちですが、“余裕ができたらしたいことリスト”にしておくことで、心も落ち着きます」
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<取材・文/嶌 陽子 イラスト/芳野>
近藤麻理恵(こんどう・まりえ)
片づけコンサルタント。2010年に出版した『人生がときめく片づけの魔法』は世界的ベストセラーに。近著に『人生がときめく魔法の片づけノート』(扶桑社)、川村元気さんとの共著『おしゃべりな部屋』(中央公論新社)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです