収める、整える、飾る、持ち運ぶ……。便利さとかわいさを両立した暮らしの相棒です。今回は、暮らしの達人「yaora」店主・平野美穂さんのかご使いを拝見しました。
リビング
棚に並んださまざまなかごが、暮らしに楽しいリズムを生む
リビングの壁に、ベンチのような棚をあとから付け足した。そこにはただものを収めるのではなく、あちこちから集めたかごを並べて、目に楽しい収納に。
左下の大きなかごは、秋田のあけび細工。ひもを付けて背負えるようになっている。その隣の岩手の真竹のかごにはぬいぐるみをしまっている。
ランドリー
手仕事の道具は、家事を楽しくしてくれる
佐賀・多々良の真竹細工は10年ほど愛用してすっかりいい色。洗濯物を入れて、物干し場まで運んでいる。
「10年以上、毎日使っていますが、ちっともへこたれず頑丈そのもの。大きいサイズのかごは特に見た目だけではなく、細部までていねいにつくられているものを選ぶことをおすすめします」
おでかけ
夏の装いを格上げしてくれるツヤツヤ山ぶどうのかご
「一生もの」と大切にしている山ぶどうのかご。シンプルな網代編みは、Tシャツとパンツなどのカジュアルな装いにもぴったりくる。
「子どもたちが成長し、荷物が少なくて済むようになり、このかごで出かけられるようになりました」
ふた付きの小物入れはリビングの棚に置き小物の収納に。
<撮影/小禄慎一郎 取材・文/鈴木麻子>
平野美穂(ひらの・みほ)
神奈川・鎌倉在住。器を中心に、日本全国の手仕事による民芸品を扱うオンラインショップ「yaora(やおら)」を運営。「美しい心とともにある良品」をテーマにセレクトしている。https://yaora.jp/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです