• 日本の伝統食や、薬膳への造詣が深い、料理家の荒木典子さん。二十四節気ごとに体の調子をゆるやかにととのえてくれる養生スープを紹介していただきます。今回は「秋分」の時季に食べたい、里芋のポタージュ 菊花添えのレシピです。

    <秋分(9月22日〜10月7日)>

    昼と夜の時間がほぼ同じになる日

    秋分の日の前後3日を含めて秋のお彼岸でもあり、暑さもこのあたりからは収まります。

    陽から陰に切り替わるころでもあり、心身のバランスを崩しやすくなります。

    秋は乾燥の季節です。肺が乾燥して、咳や痰などが出ることがあるかもしれません。

    体に残った熱をとり、肺を潤しましょう。胃腸を整えることも大切です。

    気温が下がってくるので、体を冷やす夏野菜などは加熱して食べるようにして、消化にいい食事を心がけてください。

    里芋のポタージュ菊花添えをご紹介します。

    里芋は胃腸をととのえてくれてむくみをとります。牛乳は水分を補って潤いを与えてくれます。菊花は解毒、解熱効果があり、風邪などの予防にもなります。

    「里芋と菊花のポタージュ」のつくり方

    画像: 「里芋と菊花のポタージュ」のつくり方

    材料(2人分)

    画像: 材料(2人分)
    ● 里芋2個
    ● 菊花3個ほど
    ● 牛乳100mL
    ● 塩適量
    ● オリーブ油小さじ1

    つくり方

     里芋は皮をむいて薄切りにする。菊花は花を花弁からはずす。

    画像1: つくり方

     の菊花は酢(分量外)を少量加えた湯でゆでて水けを切ってしぼる。オリーブ油と塩少々を加えてあえておく。

    画像2: つくり方
    画像3: つくり方

     鍋にの里芋と水200mL(分量外)を入れて火にかけ、里芋がやわらかくなるまで煮る。里芋をゆで汁とともにミキサーに入れて、牛乳を加え、なめらかになるまで撹拌する。

    画像4: つくり方
    画像5: つくり方

     を鍋に戻して温め、塩で味をととのえる。器に注いでの菊花をのせる。

    画像6: つくり方


    荒木 典子(あらき・のりこ)
    料理家。国際中医薬膳師。青果卸を営んでいた料理上手の祖母と、母の影響で食に関心のある環境で育つ。神戸女学院大学文学部を卒業してフランスへ留学し、帰国後調理師学校にて料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京して料理本の編集者として働いたのち、2007年に料理家として独立。
    現在は書籍やテレビの仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修などの仕事とともに、和食のお料理教室を主催。季節のていねいでシンプルな料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食などレシピを提案する。また、おせち料理をライフワークとし、ほかにお雑煮の会を主催。著書に『いちばんくわしい 基本のおせち料理』『炊き込みごはん』(ともに成美堂出版)などがある。
    インスタグラム:@aranoric

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    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    画像: <秋分>里芋のポタージュ 菊花添え|暦と体に寄り添う、旬の養生スープ/荒木典子

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