• 日本の伝統食や、薬膳への造詣が深い、料理家の荒木典子さん。二十四節気ごとに体の調子をゆるやかにととのえてくれる養生スープを紹介していただきます。今回は「処暑」の時季に食べたい、ココナッツミルクの温かいスープのレシピです。

    <処暑(8月22日〜9月6日)>

    暑さがおさまってくる頃

    少しずつ朝晩が涼しくなり、夜が長くなってきます。

    昼間は夏のようにまだまだ暑さが残りますが、朝晩が涼しくなりますので、外からも中からも体を冷やしすぎないように注意しましょう。

    秋は乾燥に注意する季節です。

    体の熱をとりのぞき水分を補い、肺を潤して乾燥を補うようにします。

    そして引き続き消化のよい食事を心がけるようにして、ゆっくり体を休めるようにしましょう。

    ココナッツミルクと秋の果物とバナナを使った温かいデザートスープをご紹介します。

    ココナッツミルクは熱を取りむくみを解消し、牛乳、蜂蜜は体を潤します。バナナは熱をとり肺を潤しいちじくは肺を潤しぶどうは気血を補います。

    今回の吸い口はくるみ

    老化防止によく肌に潤いを与えてくれます。

    お好みで少し冷やしても。

    「ココナッツミルクの温かいスープ」のつくり方

    画像: 「ココナッツミルクの温かいスープ」のつくり方

    材料(2人分)

    画像: 材料(2人分)
    ● ココナッツミルク200mL
    ● 牛乳(水でもよい)100mL
    ● バナナ1本
    ● いちじく1個
    ● ぶどう適量
    ● くるみ4粒
    ● はちみつ大さじ2と1/2ほど

    つくり方

     バナナは皮をむいて3cm長さに切り、いちじくは皮をむいて4つに切る。ぶどうは皮をむき、くるみは粗く刻む。

    画像: バナナは3cm長さに切る

    バナナは3cm長さに切る

    画像: ぶどうは皮をむく

    ぶどうは皮をむく

    画像1: つくり方

     ココナッツミルクと牛乳を鍋に入れて弱火にかけ、温まったらのバナナとはちみつを加えてバナナがやわらかくなるまで火にかける。

    画像2: つくり方

     のぶどうといちじくを加えて器に盛り、くるみを散らす。

    画像3: つくり方
    画像4: つくり方


    荒木 典子(あらき・のりこ)
    料理家。国際中医薬膳師。青果卸を営んでいた料理上手の祖母と、母の影響で食に関心のある環境で育つ。神戸女学院大学文学部を卒業してフランスへ留学し、帰国後調理師学校にて料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京して料理本の編集者として働いたのち、2007年に料理家として独立。

    現在は書籍やテレビの仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修などの仕事とともに、和食のお料理教室を主催。季節のていねいでシンプルな料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食などレシピを提案する。また、おせち料理をライフワークとし、ほかにお雑煮の会を主催。著書に『いちばんくわしい 基本のおせち料理』『炊き込みごはん』(ともに成美堂出版)などがある。

    インスタグラム:@aranoric

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    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    画像: <処暑>ココナッツミルクの温かいスープ|暦と体に寄り添う、旬の養生スープ/荒木典子

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