(『天然生活』2020年2月号掲載)
夕食を軽めにして、消化をすっきり終わらせて
アーユルヴェーダで大切にしている代謝。理想は、1日、1日をきれいにリセットしていくことだといいます。
「多くの不調は、代謝の悪さが原因のことが多いんです。夜は、明日の準備時間。できれば夕食も軽めにして、就寝時には消化が終わった状態でいるのが理想。なめらかな“排出”を意識し、新しい細胞で明日を生きていけるようにしたいですね」
高瀬さんの夜のお手当て
体にやさしいスープと飲み物
夜は消化がよいものを食べて、明日に備えます。
乾燥しがちな季節は、適度に肉の脂を口にして、肌を内側からコーティング。
「ゴールデンラテは、お昼ごはんが遅くて夜をごく軽めにしたいとき、あるいは、夕ごはんが早かったため、空腹になって眠れないときに、お腹を落ち着かせるためのメニュー。ターメリックには神経を落ち着かせる効果があるので、夜にぴったりです」
野菜と手羽中のクリアスープのつくり方
鶏の手羽中は、骨の断面から栄養分が溶け出し、軽い口あたりながら滋養たっぷりの優等生素材です。
材料(2人分)
● 鶏手羽中 | 6本 |
● 大根 | 100g |
● かぶ | 1個 |
● にんじん | 50g |
● しょうが(みじん切り) | 1片分(10g) |
● 塩 | 小さじ1 |
● 湯 | 400mL |
● 黒こしょう | ふたつまみ |
● ディル(ざく切り) | 2枝分 |
つくり方
1 大根は1.5cm角、にんじんはそれよりやや小さい角切りにする。かぶは8等分のくし切りにする。
2 鍋に湯を沸かし、しょうが、塩、手羽中を入れ中火で煮る。
3 手羽中の表面が白くなったら1を入れ、弱火にして野菜がやわらかくなるまで煮る。
4 黒こしょうを入れ、器によそってディルを添える。
ゴールデンラテのつくり方
牛乳を使うなら、食後2時間は空けて。砂糖を入れることで、吸収を助けてくれます。
材料(1人分)
● 牛乳、または豆乳(ともに成分無調整) | 180mL |
● ターメリックパウダー | ふたつまみ |
● ギー(あれば) | 小さじ1/2程度 |
● 未精製の砂糖(きび砂糖、黒砂糖など) | 適量 |
● 好みでシナモンパウダーやカルダモンパウダー | 適量 |
つくり方
1 小鍋に牛乳、または豆乳を入れて温め、ターメリックを加えてよく混ぜて溶かす。
2 カップに注いでギーをたらし、好みの砂糖を加えて混ぜる。好みでスパイスを加える。
〈撮影/山川修一 取材・文/福山雅美 構成/鈴木麻子〉
高瀬媛子(たかせ・あきこ)
「アーユルヴェーダな女優」として料理教室や講演活動を通じて「ホリスティックな暮らし」を提案している。
インスタグラム:@akiko_takase
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです