かぼちゃのこと(栗かぼちゃ)
ハロウィンの季節になると店頭にはさまざまな種類のかぼちゃが並びます。日本でポピュラーなのは「栗かぼちゃ」と呼ばれる西洋かぼちゃ。じゃがいものようにほっくりとしていて甘みが強く、加熱すると皮がやわらかくなるのが特徴です。
かぼちゃはビタミンE、ビタミンB1、B2、ビタミンC、β‐カロテン、カルシウム、鉄分、カリウムなどビタミン・ミネラル類を豊富に含んでいて、疲労回復、虚弱体質の改善に役立つ栄養価の高い食材です。
収穫は夏ですが、かぼちゃが店頭に並ぶ旬は秋から冬にかけて。というのも、かぼちゃは収穫してから数カ月かけて追熟させたほうが甘味が増し、栄養価も高くなるため。お料理からお菓子まで、さまざまな料理でおいしくいただきましょう。
かぼちゃとアンチョビの炒めもののつくり方
小さめのかぼちゃを選ぶと扱いやすい。
材料(つくりやすい分量)
● かぼちゃ | 1/2個(約350g、皮を取り除くと250g) |
● オリーブオイル | 大さじ1 |
● にんにく(みじん切り) | 小さじ1 |
● アンチョビ(みじん切り) | 大さじ1 |
● 白ワイン | 大さじ2 |
● 塩、白こしょう | 少々 |
● イタリアンパセリ(みじん切り) | 大さじ1 |
つくり方
1 かぼちゃを1/4に切り、種取りスプーン等で種を取り、伏せて切ることができるように、天地を落とす。皮をむき、繊維を断ち切るように5mmぐらいの薄切りにする。
2 フライパンに1と1/2カップの水(分量外)を入れ、ふたをして火にかける。ときどきゆらしながら蒸す。かぼちゃがやわらかくなったらふたをして湯切りする。再び火にかけ、オリーブオイル、半量のアンチョビ、にんにくを入れ、香りがしてきたら白ワインを入れ、汁気がなくなるまで炒める。
3 味をみて、残りのアンチョビを加え、火を強くして水分を飛ばす。火を止め、塩、白こしょうをし、器に盛り、イタリアンパセリを散らす。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/佐藤雅子〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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