(『天然生活』2021年6月号掲載)
じゃがいもパンのつくり方
生地を平たくのばし、具をのせて焼くパン。肉料理やワインにもよく合います。
材料(2個分)
● 基本のパン生地* | 2個 |
● じゃがいも(小) | 1/2個 |
● タイム(乾燥) | 少々 |
● オリーブオイル | 適量 |
● 塩 | 少々 |
● 打ち粉(米粉または強力粉) | 適量 |
つくり方
1 じゃがいもは皮つきのまま、スライサーでごく薄切りにする。水にさらし、ペーパーでよくふく。オリーブオイルと塩であえる。
2 基本のパン生地を台に出す。打ち粉をしながら手でのばし、13×8cm程度の楕円形に薄く広げる。
※冷凍しておいたパン生地でつくる場合は、解凍してから台に出す
3 オーブンシートを敷いた天板に並べ、ぬれぶきんをかけて30℃の場所に25分おく。
4 生地の表面にオリーブオイルを塗り、じゃがいもを押し込むように並べる。タイムと塩をふる。
5 230℃に予熱したオーブンで12分焼く。
*基本のパン生地のつくり方
材料(6個分)
● 強力粉 | 200g |
● 薄力粉 | 50g |
● きび砂糖* | 25g |
● 塩 | 4g |
● インスタントドライイースト | 小さじ1/2(1.5g) |
● 牛乳 | 175g |
● バター(食塩不使用) | 20g |
● 打ち粉(米粉または強力粉) | 適量 |
*上白糖などでもよい |
準備
バターは1cm角に切り、室温にもどしておく。
Step1 こねる
1 牛乳を電子レンジ(600W)に30秒かけて、30℃程度に温める。大きなボウルにバター以外の材料を入れる。
2 カードで大きく全体を混ぜ、水分と粉を合わせていく。粉っぽさがなくなったら、台に出す。
3 手の付け根で生地を引きのばし、カードで手前によせてまとめる。これを7~8分繰り返す。
4 こねて小麦粉のグルテンが形成されると、生地がなめらかになり、まとまってくる。
5 生地の上にバターをのせる。カードで生地をよせてバターを包むようにする。
6 バターをつぶしながら引きのばしてはまとめて、生地に混ぜ込む。バターが完全に混ざって見えなくなるまで3分ほどこねる。
Step2 一次発酵
7 全体を丸くまとめて、中サイズのボウルに入れる。乾かないようにラップをかけて、オーブンの発酵機能などを使って30℃の場所に1時間30分おく。
8 生地が2倍くらいに膨らんだら一次発酵完了。ボウルの内側に沿ってカードを一周させて、台に取り出す。
Step3 分割
9 重量を量り、カードで切り分けて6等分(約75g)にする。それぞれ打ち粉をふり、上下・左右を半分に折り、くっつける。再度繰り返して生地をはらせる。
基本のパン生地の冷凍・解凍について
6等分に切り分けたパン生地のうち、使用しない分は「Step4 冷凍」を参考に冷凍保存します。Step4を参考に冷凍したパン生地でパンをつくる場合は、「Step5 解凍」を参考に解凍します。
Step4 冷凍
10 ひとつずつラップに包み、軽く押して平らにして、10×10cm程度にととのえる。ジッパー付き保存袋に入れ、冷凍庫で保存する。
Step5 解凍
11 必要な個数を取り出し、25℃程度の室温に30~50分おき、自然解凍する。打ち粉をふり、中心に周りの生地を集めて丸め、指先でつまんでとじる。
* * *
〈料理/高橋雅子 撮影/林 紘輝 スタイリング/竹内万貴 構成・文/河合知子〉
高橋雅子(たかはし・まさこ)
東京・代々木上原にあるパンとワインの教室「わいんのある12ヶ月」主宰。大手パン教室のアシスタントを経て独立。おいしい手づくりパンのある日常を提案し、家庭でつくりやすく日々に寄り添うレシピを考案している。大の食いしん坊で、料理のレシピ本も多数出版。著書に『冷凍生地で焼きたてパン』(扶桑社)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです