(『天然生活』2021年2月号掲載)
あなたは初冬派?晩冬派?
アーユルヴェーダ式、冬の体調チェックリスト
「ヴァータ」と「カファ」、どちらが強い? チェックが多くつくほうが、あなたの体質です。
年末はいつも目が回るほど忙しい
唇が乾燥して割れやすい
年越しカウントダウン、初日の出、お正月は初詣とアクティブに楽しむのが好み
胃腸が弱く、手足が冷えやすい
予定を入れすぎて、気づくと疲れている
空腹のまま動いたり、移動しながら食べたりすることが多い
食事のタイミングが不規則
関節がポキポキと鳴る
お腹にガスがたまったり、便秘になりやすい
↓
初冬派
12~1月の不調が多い。ヴァータが乱れやすいタイプ
→「オイルマッサージ」でセルフケア
クリスマス・お正月と会食の機会にはついつい食べすぎてしまう
花粉症がある
お正月はおうちでゆっくりが好み
体がむくみやすい
運動はどちらかというと苦手
チーズや生クリームなど乳製品、ナッツ類をよく食べる
毎日よく眠れる
髪の毛の量が多い
寒いと動きたくない
↓
晩冬派
2~3月の不調が多い。カファが乱れやすいタイプ
→「ドライマッサージ」でセルフケア
自分の体質と季節に合わせて整える、アーユルヴェーダのセルフケア
インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では人の体質を診るとき、「ドーシャ」と呼ばれるエネルギーのバランスから考えます。
ドーシャには、「風(ヴァータ)」「火(ピッタ)」「水(カファ)」という3つのタイプがあり、どれが多いかによって、体質がわかります。
また季節においても、乾燥する秋から初冬は「ヴァータ」が強く、年が明ければだんだん「カファ」が強くなる傾向が。
自分がもつ体質と、同じ性質の季節が来ると、ドーシャが増えすぎて、トラブルが起きやすくなります。
具体的にいうと、ヴァータ体質の人は初冬に、カファ体質の人は晩冬に、それぞれ体調をくずしやすくなるのです。
「アーユルヴェーダではそういった季節のトラブルに対し、暮らしの工夫や食、ボディケアによって反対のドーシャを取り入れ、体調をチューニングする方法をすすめています。
ドーシャは厳密に分けられるものではなく、ヴァータとカファが同じくらい強い人もいますし、その年の体調で変わることも。ご自分で調子を見極めながら、活用してみてください」(アーユルヴェーダカウンセラー・池田早紀さん)
アーユルヴェーダ、3つの体質タイプ
下記の内容で、当てはまるものが多かったのが、あなたの体質です。
ただし、ピッタ+ヴァータ、カファ+ヴァータなど、複合型のタイプの人もいます。
自分の体質を知っておくことは、季節の変化に対応する体調管理に役立ちます。
冬は熱が少ないので、ピッタの人は基本的に過ごしやすいとされています。
ヴァータ(風)
活動的で、思いつきをすぐに実行する瞬発力はあるが、持続力は少なく、疲れやすい。努力せずにやせる人。乾燥肌でそばかすが出やすく、髪は細く傷みやすい。睡眠は浅く断続的で、眠るのが苦手。
ピッタ(火)
リーダー気質で使命感が強く、行動にむだがない。疲れを感じにくいので、意識して休息をとることが必要。にきび肌、ほくろが多く、地黒。髪の毛はやわらかく、若白髪タイプ。睡眠は短いけど熟睡。
カファ(水)
競うことが苦手で、マイペース。基本的に体は丈夫だけれど、むくみやすい。ふっくら太り気味で、色白できめが細かく、しっとり肌。毛量は多い。睡眠は深く長く、長時間寝ないと不調に陥りやすい。
〈監修/池田早紀 取材・文/田中のり子 イラスト/須山奈津希〉
池田早紀(いけだ・さき)
アーユルヴェーダカウンセラー、セラピスト。東京・世田谷の「Atelier Asha105」にて、完全予約制のトリートメントを行う。
http://ayurveda-foryourlife.com
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです