(『天然生活』2019年12月号掲載)
汗ばむほど温まる、冬の定番メニュー「ほうれんそうなべ」
冬のあいだ、何度もつくってはふうふうしながら食べているという「ほうれんそうなべ」はからだを温める定番メニュー。
かつおぶしベースのお出汁に、みじん切りにしたしょうがとにんにくをお椀1杯ずつ用意し、豪快に投入。
ほうれんそうは薄赤い軸部分までよく洗い、手でちぎるのがポイントです。〆のラーメンを食べるころには汗ばむほどポカポカに。
「早春、冬を越してロゼット化(※)したほうれんそうだと、軸が甘くて、よりおいしく感じられます」
※ 葉が広がって、地表に張り付くような姿になること
寒い時季はからだを温めるにんにく、しょうがのほか、根菜類をたっぷり食べて養生を。
豆乳ヨーグルトや味噌、ぬか漬けなど、‟発酵食品”も欠かさずに
冷えとりには、発酵食品も欠かせません。
自家製豆乳ヨーグルト、味噌、ぬか漬けなどの発酵食品も、毎日の元気を下支えします。
ヨーグルト好きの哲平さんのために手づくりしている豆乳ヨーグルトは、さらっとクリーミー。
植物性のためからだを冷やさず、菌を継ぎ足しながら簡単にできるので続けられます。
毎日食べるお味噌は、初夏にお弟子さんたちの手を借りて仕込んだそう。
そうしてこつこつためておいた時間が、冷えからからだを守り、元気を支えてくれるのです。
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〈撮影/河上展儀 取材・文/野崎 泉 トレース/佐々木真由美〉
早川ユミ(はやかわ・ゆみ)
布作家。アジアの手織り草木染めの布で衣服をつくり、大地に根ざして暮らす。冷えとりや丹田呼吸法について綴った著書に『からだのーと』(自然食通信社)がある。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです