• すがすがしい朝時間に心を整えて、元気に一日をスタート。暮らし上手なあの人の、朝の過ごし方を拝見します。今回は、「ファームキャニング」代表・西村千恵さんの「朝時間」。西村さんが朝を元気に迎えられる秘訣は、夜の過ごし方にあるようです。
    (『天然生活』2023年5月号掲載)

    やることを決めすぎず“すき間時間”を有効活用

    かつては東京で、オーガニックカフェの運営に携わっていた西村千恵さん。

    仕事にやりがいはあったものの、多忙すぎる暮らしを見直したくて、自然豊かな三浦半島へ家族で移り住みました。

    現在は海の近くの一軒家に住み、小学生から保育園児までの3兄弟を育てながら、畑や食にまつわる事業を展開する「ファームキャニング」の代表として働いています。

    せっかく無農薬で育てたのに、規格外なだけで廃棄されてしまう野菜を農家から買い取って、びん詰めにしたり、ケータリングをしたりとおいしく食べてもらう機会につなげているほか、畑仕事やびん詰めを体験するスクールを運営。

    仲間と一緒に、たくさんの人が笑顔になれるようなサステナブルな活動を続けています。

    画像: 自分たちのできる範囲で循環的に暮らしたいという思いから、朝の台所仕事を終えたら生ごみをコンポストへ

    自分たちのできる範囲で循環的に暮らしたいという思いから、朝の台所仕事を終えたら生ごみをコンポストへ

    そんな西村さんの毎日は、仕事も家事もやることがつきません。

    「朝は目が覚めるまで少しゴロゴロしちゃうんですけれど、起きてからはもう、いくつも同時進行しながらマッハのスピードで動いています」と朗らかに笑います。

    夫婦ともに日々の予定はバラバラで、どちらかが早く家を出る日もあれば、互いに在宅勤務の日も。

    「夫が保育園に送っていける日は、その分、私は家事をできるし、夫が在宅で家事をする日もあります。ルーティンで動くのは難しいから、やることを決めすぎず、『このすき間時間に何をするか!?』と考えるのが得意です」

    画像: やってもやっても終わらないという西村家の洗濯。いったん大きなかごに入れ、朝のうちにたたんでリセット

    やってもやっても終わらないという西村家の洗濯。いったん大きなかごに入れ、朝のうちにたたんでリセット



    〈撮影/林 紘輝 取材・文/石川理恵〉

    西村千恵(にしむら・ちえ)
    小6、小3、2歳保育園児の母。無農薬の規格外野菜を、日常の料理に活躍する味つけにしてびん詰め販売するほか、ケータリング、畑のスクールを手がける。著書に『野菜まるごと 畑のびん詰め』(NHK出版)、『畑から生まれた野菜のいちばんおいしいレシピ』(家の光協会)がある。http://www.farmcanning.com/

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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