• すがすがしい朝時間に心を整えて、元気に一日をスタート。暮らし上手なあの人の、朝の過ごし方を拝見します。今回は、ラジオパーソナリティー・クリス智子さんの「朝時間」。自分の“肌感覚”を大切に、一日を心地よく始めることを習慣にしているそう。
    (『天然生活』2023年5月号掲載)

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    「五感が喜ぶこと」を重ねて、朝時間を心地よく

    「いまから20年くらい前に志の輔さんの新作落語を聴きに行ったとき、枕(マクラ)で『最近の方は、窓を開けるんじゃなく、テレビでその日の天気を知るようで……』と話されていたのを聞き、常々違和感を覚えていたことを言い当ててもらったような気がしました。もちろん予報も大事ですが、それ以来とくに自分の心身で、その日の天気や季節の移り変わりを感じることを意識するようになった気がします」

    自分の肌感覚で、一日をスタートする。それがクリスさんの大切にしている習慣です。

    画像: 起きたらまずはカーテンを開け、日の長さや庭の花々の変化から季節の移ろいを感じる

    起きたらまずはカーテンを開け、日の長さや庭の花々の変化から季節の移ろいを感じる

    朝9時からの生放送を10年以上担当していた経験もあり、早起きが苦ではないタイプ。

    11歳になる息子さんのお弁当づくりや送り出しなどやることも多く、何より「あわててバタバタしたくないので」と、6時前には起床。

    そして週4日間のラジオの生放送本番や美術展、個展などへ足を運ぶ関係で、住まいのある鎌倉から東京へ出勤。

    週の半分は7時30分に、もう半分は9時30分から10時30分に出発するというあわただしい日々を送っています。

    画像: 息子さんが気持ちを落ち着けられるよう、お弁当づくりでは「わが家の味」を心がけて

    息子さんが気持ちを落ち着けられるよう、お弁当づくりでは「わが家の味」を心がけて

    「でも忙しいからこそ流されるのではなく、自分が主導権をもって生活をしたい。そのためには、常に自分の感覚を大切にして、五感が喜ぶことを組み入れていく。朝時間の過ごし方では、そんなことを心がけるようにしています」

    たとえば朝、カーテンを開けながら空模様や庭の様子を観察する。

    家の随所に飾られている、息子さんがつくったオブジェなどと目を合わせ、心のなかで「おはよう」「今日もいい天気ね」と小さな対話をする。

    やるべきことが山積みな朝だからこそ、自分が「楽しいな」「心地いいな」と感じることを、少しずつ重ねていきます。



    〈撮影/大森忠明 取材・文/田中のり子〉

    クリス智子(くりす・ともこ)
    ハワイ生まれ。大学卒業時にJ-WAVEでナビゲーターデビューし、以来同局の番組を担当し続ける。現在は月~木曜の13:00~13:30放送の「TALK TO NEIGHBORS」を担当。暮らし、デザイン、アートの分野に造詣が深く、ナレーション、トークイベント出演、エッセイ執筆、朗読など幅広く活躍している。インスタグラム@chris_tomoko



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