• 2020年、77歳でこの世を去るまで、多くの女性たちを笑顔にしてきた美容家・佐伯チズさん。雑誌『天然生活』にも何度も登場いただき、たくさんの貴重なお話を教えていただきました。70代の佐伯さんの素肌は、モチモチで、取材スタッフは毎回驚かせられたといいます。「若くなることはできなくても、きれいになることに年齢は関係ない。始めた人からきれいになれる。自分の手を信じることが大切です」。今回は、そんな自身の言葉をみずからの肌で証明してきた佐伯さんの、ベーシックスキンケア術を改めて紹介します。
    (『天然生活』2018年10月号掲載)

    皮脳同根=肌と心は根が同じ。きれいになりたい気持ちを込めて
    佐伯式メソッド「ベーシックスキンケア編」

    "多くの女性に足りないのは自分できれいになろうという意識。そのためには〝現実〞を知ることから始めましょう"

    年齢とともに気になるシミやシワ。それは年齢だけではなく自分の責任でもあるという佐伯さん。

    「片手間にケアする人が多いです。化粧水をつけて、すぐ美容液、すぐクリームでは、きちんと肌に浸透しません。本当のスキンケアは、時間をかけ、両手で気持ちを込めて行うもの」

    多くの女性に足りないのは自分できれいになろうという意識。そのためには〝現実〞を知ることから始めるべき、と佐伯さんはいいます。

    「顔の正面に手鏡を持ち、そこに映る顔は現在の顔。次に真上に手鏡を持ち、すっきり映る顔は5年
    前の顔。真下に持ち、たるんで映る顔は、5年後の顔です」

    まずは5年前の顔を目指しましょう。

    画像: さえき・ちず (1943年6月~2020年6月)外資系化粧品会社を定年退職後、世界中の女性をきれいにするため、美肌顔師として〝お金をかけずだれもがきれいになれる〞佐伯式スキンケアを提唱。http://www.saekichizu.com/

    さえき・ちず (1943年6月~2020年6月)外資系化粧品会社を定年退職後、世界中の女性をきれいにするため、美肌顔師として〝お金をかけずだれもがきれいになれる〞佐伯式スキンケアを提唱。http://www.saekichizu.com/

    メイクや汚れを浮かすようにやさしく取り除く
    STEP1 クレンジング

    ◆用意するもの
    ・ポイントメイクリムーバー
    ・クレンジングクリーム
    ・コットン(裂けるタイプ)

    与えることより取ることを大事にしている佐伯さん。

    「乾燥肌で悩む多くはダブル洗顔などの洗い過ぎが問題。年齢を重ねたら、水分、油分のバランスがよい、皮脂を取りすぎないクレンジングクリームがおすすめです。ただし、目元、口元に濃いメイクをしているならば、必ずポイントリムーバーを使用すること。手に力を入れず、クリームの油分と手の温かさでやさしく滑らせる。下の方法で365日洗うだけで、肌は変わりますよ」

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    画像1: 50代からの「美肌づくり」ベーシックケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“かけるのはお金でなく、いたわる時間”

    ポイントメイクを落とす。コットンを水で湿らせ、手のひらで軽く絞り、ポイントリムーバーを目の幅程度に垂らし、コットンを5枚に裂く。

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    画像2: 50代からの「美肌づくり」ベーシックケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“かけるのはお金でなく、いたわる時間”

    で裂いたコットンを1枚、三角に折って目の下に当て、もう1枚で、まぶたをふく。逆の目も同様に行う。残った1枚で口元をふく。こすらず、やさしく。

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    画像3: 50代からの「美肌づくり」ベーシックケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“かけるのはお金でなく、いたわる時間”

    さくらんぼ大のクレンジングクリームを手に取り、手のひらで温める。両頰、ひたい、鼻の頭、あごの順にクリームをのせ(クリームの5点置き)、矢印の方向に、手のひら全体でのばす。

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    画像4: 50代からの「美肌づくり」ベーシックケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“かけるのはお金でなく、いたわる時間”

    と同様に、クリームを鼻先からひたい、ひたいからひたい全体へ手のひら全体でのばす。

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    画像5: 50代からの「美肌づくり」ベーシックケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“かけるのはお金でなく、いたわる時間”

    同様に、鼻筋→小鼻にクリームをなじませる。

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    画像6: 50代からの「美肌づくり」ベーシックケア実践編。美容家・佐伯チズさんが教えてくれた、大切なこと“かけるのはお金でなく、いたわる時間”

    同様に、鼻先、口元、首も行う。 を3回同様に繰り返し、クリームをなじませたら、濡らしたコットンで、の順でクリームをやさしくふき取る。次にコットンを裏返し、同様にふき取る。好みで最後に、ぬるま湯で洗う。



    〈監修/佐伯チズ 取材・文/橋本優香 イラスト/はまだなぎさ〉

    佐伯チズ(さえき・ちず)
    1943~2020年。外資系化粧品会社を定年退職後、世界中の女性をきれいにするため、美肌顔師として〝お金をかけずだれもがきれいになれる〞佐伯式スキンケアを提唱。『美肌革命』(講談社)ほか、著書多数。http://www.saekichizu.com/

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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