(『天然生活』2020年1月号掲載)
「生こんにゃく」づくりを教わる
地元の人が自信を持って勧める、手づくり生こんにゃくを体験。豊かな風味と、ぷるんとした食感に、飯島さんもすっかりとりこに。
生こんにゃくの食感と風味を存分に味わえる刺し身と田楽。
田楽には甘くした自家製味噌をかけて。佃煮は火を入れることでほどよい歯ごたえになり、また美味。
「生こんにゃく」のつくり方
約1.5kgのこんにゃく芋。植え替えを3回行い、3年かけて成長する。
こんにゃくづくりは1kgの芋に対して水を約4L使う。
まんなかの花芽を取り除き、たわしで洗って皮をむく。
手がかゆくならないように手袋をして、手を滑らせないように注意して。
ひと口大に切り、適量の水とミキサーにかける。
桃のようないい香りがするが、生の状態は毒性が強いので絶対に食べないこと。
液状になったこんにゃく芋と水を鍋に入れてとろ火にかける。
よくかき混ぜながら煮て、桃色がかってねばりが出てきたら火を止める。
鍋が熱いうちに、ぬるま湯(200mL)で溶いた炭酸ソーダ(25g)を加える。
空気を含ませるようにかき混ぜ、のり状になるまで練る。
プラスチック容器などの型に入れ、固まるまでおく。
ある程度固まったら、こんにゃくをひっくり返すと面がきれいになる。
お湯を替えて30分ずつ2回ゆでて、あく抜きをして完成。
食べるときは好みの大きさに切り、10分ほどゆでてからいただく。
<撮影/有賀 傑 取材・文/熊坂麻美>
飯島奈美(いいじま・なみ)
東京都八王子生まれ。フードスタイリストとして数々のテレビCM、映画、テレビドラマに関わり、記憶に残る「食」を表現。オリジナルレシピ付きのエッセイ集『ご飯の島の美味しい話』(幻冬舎)など著書多数。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです