• 忙しいときも、うまくいかないときも、自分を支えてくれるのは自分自身。文筆家・安達茉莉子さんの「自分にとっての幸せ」を見つめ直し、しなやかな軸の獲得を目指す生活改善運動。安達さんが実践し、結果を実感できた食と住の5つの改善のお話を紹介します。
    (『天然生活』2024年3月号掲載)

    生活改善運動で心がけた「食と住」5つの改善

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    【生活改善運動】食・住01
    心地いい場所に住む

    画像: 家の近所からの眺め。「坂を上って大変だけど、次も見晴らしのよい場所にします」

    家の近所からの眺め。「坂を上って大変だけど、次も見晴らしのよい場所にします」

    住む場所を替えることは大きな生活改善運動のひとつです。街の印象自分の優先順位を大事に。

    「いま住む横浜の妙蓮寺に来たとき、空が広くて明るい感じがしたのを覚えています。家で創作をするので部屋探しは窓からの眺めや心地よさを第一に、駅からの距離や築年数は度外視。住んで2年ですが、家にいても街に出ても得した気分になります」

    【生活改善運動】食・住02
    机やベッドは広く

    画像: 「執筆もイラストも自分と向き合うのも全部ここで。机の広さは脳の作業容量と比例します」

    「執筆もイラストも自分と向き合うのも全部ここで。机の広さは脳の作業容量と比例します」

    生活や仕事の質を向上させるために必要なベッドや机は、思い切って大きなものを。

    「引っ越しを機に、ベッドはシングルからセミダブルに、机は折りたたみテーブルから160cm幅の作業机にしました。広いベッドは寝転びがいがあり、広い机でする仕事はとても気分がいい。部屋は少し狭くなったけど、それ以上に余白の恩恵を感じています」

    【生活改善運動】食・住03
    食と出合い直す

    画像: 【生活改善運動】食・住03 食と出合い直す

    以前は時間に追われ、食をおろそかにしていたという安達さん。ほぼ3食自炊する生活に変わり、料理がいやしに。

    「たまに驚くほどおいしくできると自画自賛して、未知の学びを楽しんでいます。食事の支度にストレスを抱えている人は、自分の好きなものばかりつくってみたり、新しいレシピに挑戦したり、いつもと違う気持ちで食と出合い直すと、心が少し解放されるかもしれません」

    【生活改善運動】食・住04
    自分でつくる選択肢も考える

    欲しいものが手に入らなくても、好みや暮らしに合わせたものをつくることは可能です。安達さんは見た目と金額で折り合う本棚が見つからず、木工が得意な人に助けてもらい自作しました。

    「完成した本棚は毎日眺めても飽きないくらい愛着がわき、驚いたほど。これまで欲しいものを簡単にあきらめていたけれど、自分の手で生活を美しく幸せなものにしていけると自信がつきました」

    【生活改善運動】食・住05
    他人と比べない

    画像1: 【生活改善運動】食・住05 他人と比べない

    だれかと比べて、自分は劣っている、不幸だと気に病むのは意味のないこと。他人は自分の“サンプル”と思うと気がぐっとラクに。

    「たとえば私は身近に成功している人がいたら、それは自分にも起こりうることだと考えます。そう思えば、自分を卑下したりや嫉妬したりすることなく素直に祝福できます。そういう心持ちでいると、自分にも祝福されるような出来事が返ってくるんです」



    〈監修・撮影/安達茉莉子 取材・文/熊坂麻美 イラスト/カトウミナエ〉

    画像2: 【生活改善運動】食・住05 他人と比べない

    安達茉莉子(あだち・まりこ)
    作家、文筆家。著書に『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』(三輪舎)、『臆病者の自転車生活』(亜紀書房)など。『書きあぐねて山河あり』(集英社『すばる』)などを連載中。
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    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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