オレンジピールのつくり方
しっとりとやわらかな食感を目指しました。そのためにはグラニュー糖を少しずつ加えていくのがポイント。
ゆでこぼして苦みを取り除くのも重要な工程です。
チョコレートをコーティングしたり、パウンドケーキの具材にしたり、さまざまに応用できる保存食です。

材料(つくりやすい分量)
● オレンジ | 3個(750g) |
● グラニュー糖 | 下ゆでしたオレンジの皮の重量と同量 |
下準備
オレンジの皮に塩適量をこすりつけ、よく洗う。上下を薄く切り落とし、4等分のくし形切りにして果汁を絞る(果汁は2で重量を量る)。皮と薄皮の間に切り込みを入れ、薄皮をはずす。


つくり方
1 鍋にオレンジの皮とたっぷりの水を入れて中火で熱し、沸騰したら中火のまま10分ほどゆでる。鍋ごと流し台に移してゆで汁をゆっくり捨て、流水をあてながら皮をしっかり洗う。再びたっぷりの水を加え、同様にあと2~3回繰り返す。オレンジの皮に竹串を刺してすっと通り、少し食べてみて強い苦みがなければOK。

2 オレンジの皮を取り出し、縦に幅8mmに切る。皮の重量を量り、同量のオレンジ果汁とグラニュー糖を用意する(果汁の重量がたりない場合は水適量をたす)。

3 鍋にオレンジの皮と計量した果汁を入れる。グラニュー糖の1/3量を加えて中火で熱し、煮立ってきたら弱火にして15分ほど煮る。続けてグラニュー糖の1/3量を加えて15分ほど煮て、残りのグラニュー糖を加えて15分ほど煮る。ゆるくとろみがつかない場合はさらに10分ほど煮詰め、そのまま冷ます。

*保存期間
冷蔵で約2週間/冷凍で約6カ月
〈撮影/鈴木静華 スタイリング/駒井京子 文/佐藤友恵〉
※ 本記事は『くだものの保存食とお菓子』(主婦と生活社)からの抜粋です。
▼加藤里名さんの保存食レシピはこちら
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◆春夏秋冬の「くだものの保存食」と、保存食を使った「お菓子」のレシピ本◆
世界中で親しまれているジャムやコンポート、マーマレードなどの保存食。
傷みやすいくだものも、旬が短いくだものも、保存食にすることで季節の余韻を長く楽しめる特別な存在に。
そんな、くだものの保存食に魅了された加藤里名さんによる、季節のくだものを使った保存食のレシピを紹介します。
新たなおいしさを味わうことができる、保存食を使ったお菓子のレシピも収録。
【CONTENTS】
● 春
・まるごといちごジャム
└アーモンドケーキ
・びわのコンポート
└びわの型なしタルト など
● 夏
・桃のコンポート
└桃のゼリー
・完熟梅のジャム
└完熟梅のソルベ など
● 秋
・栗の渋皮煮
└マロンパイ
・いちじくのジャム
└いちじくとラズベリーのマフィン など
● 冬
・レモンカード
└レモンカードのブッセ
・みかんのコンポート
└みかんの温白玉 など
加藤里名(かとう・りな)
菓子研究家。大学卒業後、会社員として働きながら「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」の菓子教室でフランス菓子を学び、退職後に渡仏。パリのLECORDON BLEUの菓子上級コースを修め、その後は人気パティスリー、LAURENT DUCHÊNEにて修業。帰国後の2015年より東京・神楽坂にて「洋菓子教室Sucreries」を主宰し、クッキー缶の通信販売や、百貨店の催事への出店、メディアへのレシピ提供など、幅広く活動中。著書に『パウンドケーキ 無限レシピ』『そのまま食べてもおいしい! ふわふわスポンジ生地のお菓子』『あれもこれも作れる! パウンド型のいちばんおいしいお菓子たち』『ナンバーケーキ』(すべて主婦と生活社)、『はじめてのクッキー缶』(家の光協会)、『レモンのお菓子づくり』(誠文堂新光社)など。

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