夫 秀光さん
1955年生まれ
北海道出身。農家の3代目で、1999年に5戸10人の仲間で農事組合法人を立ち上げ、定年延長して68歳で退職するまで農家として働いた。東京に移住してからは、家庭菜園で様々な野菜づくりを楽しんでいる。DIYも得意
妻 久子さん
1953年生まれ
北海道出身。夫・秀光さんとともに農事組合法人に参加。「ずっと農家だったから、最期まで農家だと思っていた」そう。二世帯住宅で義母が料理上手だったため料理はほとんどしたことがなく、様々なレシピに挑戦中
次女 絢子さん
1984年生まれ
北海道出身。大学卒業後、就職のため上京。結婚後、世田谷区内の社宅に住んでいたが「緑が多い場所で子育てをしたい」と、2021年に八王子に引っ越し。テラスハウスをリノベーションし、夫と6歳の長女と暮らしている
物件探しとリノベ
斜め向かいのテラスハウスを購入
天井さん夫妻は、八王子市郊外のテラスハウスをリノベーションし、2023年6月に北海道から引っ越してきました。
そもそもこのテラスハウスを気に入ったのは次女の絢子さんで、子育てがしやすそうな自然に恵まれた環境に惹かれて購入し、2021年にリノベーション。
2階のベランダから絢子さん一家が住むテラスハウスが見える。家に帰ってきたのが分かる、絶妙な距離感。「孫が遊びに来るときも、近いので安心」と久子さん
夫妻が移住に踏み切れたのは、絢子さん一家の引っ越しを手伝った際に、ここが気に入ったからだそうです。
「緑がいっぱいで、東京にもこんなところがあるんだ！ と思いました。ここなら大丈夫かもって」と久子さん。
空き物件がなかなか出ずマンションを検討したこともありましたが、「やっぱり庭があるところがいい」（秀光さん）と諦めず、絢子さんが「家を探しています」というチラシをつくって周辺のテラスハウスにポスティング。
偶然にも、絢子さん一家の斜め向かいの家の人から連絡があり、無事に購入することができました。
家庭菜園は、秀光さんが担当。さすがプロだけあって、1年しか経っていないとは思えないほど、たくさんの野菜や果物が育っている。絢子さんの家の庭も、秀光さんがお手入れを担当しているそう
リノベーションでは、1階にあった浴室を2階に移動し、玄関周りをゆったりさせて収納や洗面コーナーを設置。
ダイニングとつながるオープンなキッチンは、ひと目でどこに何があるか分かるようになっています。トイレを1・2階に設けたのも便利だそう。
「北海道の家と比べると広さは3分の1になったけど、ふたり暮らしだから十分」と話す夫妻。
DIYが得意な秀光さんは2階の床を張ったり、壁の漆喰を家族みんなで塗ったりと、家づくりも楽しみました。
次女・絢子さんの住まい
階段の向きを変えてオープンにすることで、リビングに広がりをプラスした
撮影／水谷綾子
間取りは両親の家とほぼ同じで、サンルームを設置
撮影／水谷綾子
バルコニーにハンモックを設置したり。郊外でのゆとりある暮らしを楽しんでいる
撮影／水谷綾子
次回は、近居をスタートした天井さん一家の「お金のこと」や「くらし」についてお届けします。
※ 本記事は『relife+ vol.51』（扶桑社）からの抜粋です。
＜撮影／星 亘（扶桑社） 取材・文／松浦美紀 取材協力／EcoDeco＞
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