(『天然生活』2024年4月号掲載)
春の体のための野菜のとり方
以前は「まだ体を冷やすかな?」と、春には生野菜を食べなかったという鈴木さん。
けれども農家さんから直接届く無肥料無農薬の野菜を食べているうちに、春先のアレルギー症状をおさえる抗炎症作用を実感し、体調を観察しながら少しずつ食べる方向へシフトしていったそう。
それ以外にも、腸内環境を整えるため、ビタミンやミネラル類をしっかり摂るため、野菜は毎日たっぷり食べることを心がけているそうです。
「できるだけいろいろな素材を食べたほうが腸内細菌の多様性につながるので、きのこやナッツも加えながら、つくるのが負担にならないシンプルな料理を、楽しみながら続けています」
サラダや蒸し野菜、味噌汁の具に
少しずつ生野菜を食べる

野菜は冷蔵庫から出したてではなく、しっかり常温に戻してから食べます。
「サラダを食べたくらいで冷えを感じるなら、体がかなり冷えている証拠。きちんと温める対処を」
フェンネルやイタリアンパセリなど、ハーブを加えることも。

蒸し野菜は消化をスムーズにする

一番野菜をたくさん食べる方法は、蒸すこと。
せいろに好みの野菜を入れて、火にかけるだけ。
「カラフルにそろえるよう心がけると、自然と栄養バランスも整います。
好みでセージなどハーブも一緒に蒸すと香りにいやされます」
毎日具だくさんの味噌汁を
腸内環境や自律神経の整え、デトックスなど、どの方向からみても最強の料理がお味噌汁。

「毎日欠かさず食べていて、三食お味噌汁という日もあるくらいです」
常に3~4種の具を組み合わせ、「飲む」というより「食べる」料理に。

〈撮影/山川修一 取材・文/田中のり子〉
鈴木七重(すずき・ななえ)
武蔵野美術大学卒業後、企画デザインの仕事を経て、自身の不調改善のために自然療法を取り入れる。2009年より講師の活動を開始し、2013年より「∴chimugusui」をスタート。植物療法のオンライン講座を行うほか、オリジナルプロダクトの販売も。著書『ゆるめる・温める・巡らせる』『私を整える。』(ともにエクスナレッジ)が好評発売中。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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