(『天然生活』2019年11月号掲載)
家族や友人と過ごす時間の中心に台所がある
夫とふたりのお子さんのために台所に立ち、料理をつくる毎日が過ぎ、お子さんが独立したいまは夫とふたり暮らし。代わりに、お友達を家に招き、食事を楽しむ時間が増えたといいます。
「私は食べることが本当に大好きで。お店で食べておいしかった料理をアレンジしてみたり、お土産にいただいた珍しい食材を使ってみたり。大勢で囲む食卓は楽しいですよね」

牛肉の味噌漬けや生ハムと巨峰とチーズのサラダ、ブルスケッタなどが美しい盛り付けで並ぶ
田島さんの台所は、入り口近くに食器棚があり、お友達に食器やカトラリーを出してもらうことも多いそう。
「私が料理している間に、勝手に開けてっていうんです。どこに何があるかわかれば、手伝ってもらうこともできます。すべてを完璧に準備しておもてなし、というよりも、いまは肩の力を抜いてみんなでわいわい楽しむのが好き」
月日を重ねて、台所はすっかり、田島さん夫妻が思い描いたような、暮らしの中心になりました。
「少しずつ使いやすく改良をして、いまが一番理想的な台所」。そう笑う田島さんの料理を楽しみに、今日もお客さまが訪れます。
〈撮影/馬場わかな〉

田島礼子(たじま・れいこ)
主婦。東京で、夫と猫3匹と暮らす。おもてなし上手で、手早くつくるセンスのある料理と美しい盛りつけにファンが多い。猫との生活を記録するインスタグラム@reiko_jpnも人気。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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天然生活2025年5月号では、台所の特集をしています。ぜひあわせてお楽しみいただけましたら幸いです。