• 母は人生における大先輩。日々の言葉やその背中から学んだことを振り返っていただきます。料理家・SHUNNO KITCHEN主宰の二部桜子さんが母である挿花家の二部治身(はるみ)さんの暮らしから受け取った、仕事や暮らしへの向き合い方について教えていただきました。
    (『天然生活』2024年5月号掲載)

    二部桜子さんが母の治身さんから学んだ3つのこと

    母から学んだこと01
    何かを始めるのは何歳からでもいい

    画像: 東京・蔵前に構えたスタジオ「SHUNNO KITCHEN」では、旬の野菜を使った料理教室も。作業をしているカウンターの木材は、実家にあった古材を利用

    東京・蔵前に構えたスタジオ「SHUNNO KITCHEN」では、旬の野菜を使った料理教室も。作業をしているカウンターの木材は、実家にあった古材を利用

    桜子さんがファッション業界を離れ、未経験で食の世界に飛び込んだのは、「同じく40代で仕事を始めた母の姿を見ていたから」と話します。

    新しいことをするのは、何歳からでも遅くない。自己流の花活けや料理で活躍していた治身さんが、背中で教えてくれたことです。

    母から学んだこと02
    自然を味方につける

    画像: 実家の庭に咲いた桜の塩漬けを花ゼリーに。お盆は子どものころから実家で使っていたもの。菓子切として、桜の枝を斜めに切って添えた

    実家の庭に咲いた桜の塩漬けを花ゼリーに。お盆は子どものころから実家で使っていたもの。菓子切として、桜の枝を斜めに切って添えた

    「母はちょっとしたしつらいに、草花を使うのが常でした。花を閉じ込めた氷で飲み物を出したり、葉をくるくると巻いて箸置きにしたり、身のまわりの物でなんとかするんです。自然を敬い、自然を味方につけていました」と桜子さん。そのアイデアを引き継いでいます。

    母から学んだこと03
    旬のものを食べる

    画像: おつきあいのある農家さんから届いた野菜。菜の花は、葉っぱをちぎって味見をしてから、生で食べるか、オイル蒸しに

    おつきあいのある農家さんから届いた野菜。菜の花は、葉っぱをちぎって味見をしてから、生で食べるか、オイル蒸しに

    画像: 治身さんの著書

    治身さんの著書

    自宅の近くに100坪の畑を借り、野菜や花を育てていた治身さん。自然なものを食べるのが体にも環境にもいいから、食卓にのぼるのは旬の食材でした。



    〈撮影/山田耕司 取材・文/石川理恵〉

    二部桜子(にべ・さくらこ)
    ニューヨークの大学でアートを学んだ後、アパレル会社に就職。10年間のニューヨーク生活を終えて帰国後はバイヤー職に。2017年、「SHUNNO KITCHEN」を立ち上げて料理家に。展示会やイベントなどのケータリングを手掛けるほか、EC通販や料理教室などを通じてサステナブルな食を届けている。
    インスタグラム:@shunnokitchen

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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