• 薬膳・発酵料理家の山田奈美さんに、春から初夏におすすめの「アスパラの南蛮漬け」のつくり方を教えていただきました。ゆでたアスパラを漬けるだけなので、とても簡単です。

    アスパラの薬膳的効能ついて

    薬膳ではアスパラは、体の余分な熱を取り、元気をつけてくれる野菜とされます。

    アスパラには実際に、アスパラギン酸が豊富に含まれていますから、昔の人は体験的にアスパラが疲労回復に役立つことを実感していたのでしょう。

    そのほか、体を潤す作用や血圧の上昇を抑える働きもあるとされます。また、毛細血管を丈夫にして血流をよくするビタミンPのルチン、抗酸化作用の高いβ-カロテンやビタミンC、E、B群などが含まれます。

    アスパラの南蛮漬けのつくり方

    画像: アスパラの南蛮漬けのつくり方

    春から初夏が旬のアスパラガス。みずみずしくシャキシャキとした食感が特徴で、栄養価も高い緑黄色野菜です。疲労回復や新陳代謝の促進、スタミナ増強に役立つアミノ酸のアスパラギン酸はアスパラから発見されました。

    サラダやスープ、炒め物など何にでも合いますが、漬物にしておくと箸休めやお酒のおつまみに最適です。乾燥に弱く、鮮度が落ちやすいので、購入したらすぐに調理しましょう。

    根元でポキっと折れるところがあるので、そこから上を使えば柔らかく、下の方を剥いたり、ハカマをとったりする必要はありません。

    材料(つくりやすい分量)

    ●アスパラ6~8本(約150g)
    ●塩ひとつまみ
    ●オリーブオイル小さじ1
    ●A
    ・酢大さじ2
    ・みりん大さじ1と1/3
    ・しょうゆ小さじ1/2
    ・塩ひとつまみ
    ・オリーブオイル大さじ4
    ・赤とうがらし(小口切り)※お好みで1/2本

    つくり方

     アスパラガスは根元の硬い部分を折って取り除き、半分の長さに切って、塩とオリーブ 油を入れた熱湯で1〜1分半ほどゆでる。

     Aを小鍋に入れて中火にかけ、沸いたら火を止める。

     の水気をしっかり切って清潔な保存容器に入れ、を熱いうちに注ぐ。

    画像: つくり方

    保存期間:冷蔵庫で約1週間



    〈料理/山田奈美 イラスト/しらいしののこ〉

    山田奈美(やまだ・なみ)
    「東京薬膳研究所」の武鈴子氏に師事。東洋医学や薬膳理論、食養生について学ぶ。神奈川県葉山町のアトリエ「古家1681」にて薬膳の料理教室や発酵食品の教室を開催。季節の食養生を伝える活動を行う。著書に『季節のお漬けもの』、『菌とともに生きる 発酵暮らし』(ともに家の光協会)などがある。

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    『別冊天然生活 山田奈美さんの手仕事を楽しむ古民家暮らし』(山田奈美・著/扶桑社・刊)

    画像: 「アスパラの南蛮漬け」のつくり方。旬のアスパラでさっとつくる、かんたん保存食|山田奈美の旬を味わう手しごとごよみ

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