(『天然生活』2022年7月号掲載)
ベランダ菜園の始め方
野菜によって異なる、育つのに適した環境。
ベランダの環境をよく知ることが、元気な野菜を育てる一歩となります。
1 ベランダのサイズを測る

どのくらいの野菜を育てられるかを把握するために、幅と奥行きを測ります。壁の高さも記しておくとベター。
室外機や洗濯ものを干す場所、避難経路を確保したうえで、菜園に充てられるスペースを割り出していきます。
2 日当たりを確認する

野菜の生長に欠かせないのが日光。
ほとんどの野菜は強い光を好みますが、弱い光を好むものも。
日当たりや日照時間、風の強さや風通しをチェックしましょう。
朝、昼、午後に写真を撮るとラクに確認できます。
3 道具を準備する

野菜用培養土や土すくい、支柱など、道具をすべて用意しておくと作業がスムーズに。
プランターは成育期間が短い野菜や葉菜類は浅めを、草丈が高くなるものや成育期間が長いものは深さ30cm前後のものを選びます。
4 好きなものを植える

ベランダ菜園の魅力は、自分の好きな野菜を育てられること。
壁にプランターを吊るせば、より多彩に楽しめます。
収穫が終わったら、土に再生材(土壌改良材)を混ぜて、新たな違う科目の野菜を育ててみてください。
ベランダ菜園年間スケジュール
野菜によって、「種から育てるもの、苗を植え付けるもの」、「日当たりが必要なもの・あまり必要ないもの」など、それぞれ異なります。ご自宅のベランダの環境に合わせて育ててみてくださいね。

※この年間スケジュールは関東地方を基準としています。

「日陰で育てるのに向く野菜として金時草を教えてもらったので、さっそく育ててみたいです」と白鳥さん
次回は、「ベランダ菜園を始めてみたいけれど、道具を揃えるのが大変……」という方に向けて、家にあるもので手軽につくれる「牛乳パックプランター」と「ペットボトルじょうろ」のつくり方をご紹介します。どうぞお楽しみに!
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〈監修/深町貴子 撮影/近藤沙菜 イラスト/山下晶代 取材・文/小松﨑裕夏〉
白鳥久美子(しらとり・くみこ)
1981年生まれ。福島県出身。2008年に川村エミコとお笑いコンビ「たんぽぽ」を結成。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。天然生活webにて「白鳥久美子の手作り暮らし」を連載中。
深町貴子(ふかまち・たかこ)
園芸家。タカ・グリーン・フィールズ専務取締役。植物を育てることの楽しさや喜び、生態系の仕組みや不思議を独自の視点で語り、園芸の楽しさを広めている。YouTubeチャンネル「Horti」で園芸の動画を配信中。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです