• 料理応援家の本多理恵子さんは50代。子どもも大きくなり、ひとりの時間も増えたといいます。ひとり時間は自分だけの時間。自分を甘やかしながら、うまく手を抜き、息を抜き、無理なく、ちょうどよくでいきましょう。心と体が元気でいるための、食や暮らしにまつわるエッセイ。今回は、トースターで焼いて漬けこむ「赤パプリカのマリネ」のお話。

    トースターで、パプリカのマリネ

    赤や黄色のパプリカが野菜コーナーにたくさん出回るようになりました。

    これから夏に向けて国産のものが旬を迎えます。

    料理に彩りを添えるカラフルな野菜なのでついつい手が伸びますが、残念ながら結局ピーマンの代わりに炒め物に使うくらいしかレシピが思い当たりません。

    直火で焦げるほど焼いて皮をむくと甘くてとろりとした食感が美味しく、バーベキューでも登場することが多い野菜だと思います。

    ただバーベキューと違い、私はキッチンで直火焼きをすることがほとんどありません。

    我が家がIHなのも大きな理由のひとつです。

    魚焼きグリルを使う方法もありますが、何度か位置を変えたりしながらまんべんなく焦げ色を付けて焼き上げるのも手間に感じます。

    そこで、トースターを使って焼いてみました

    画像: トースターで、パプリカのマリネ

    焦げ目がつかなくても、中は十分甘さが引き出されてやわらかくなっています。

    ヤケドに注意しながら皮をむいて、用意しておいたマリネ液に漬け込みます。

    15分ほど漬ければまろやかな酸味をまとったマリネの完成ですが、じっくり半日くらい冷蔵庫に置いても美味しくいただけます。

    砂糖と酢を使っているので1週間くらい日持ちします。

    パプリカで食卓を華やかに

    そのまま副菜でも、サンドイッチの具にしても美味しくいただけます。

    ちなみにパプリカの赤と黄色の違いは、赤の方がβカロテンが豊富で甘味を強く感じます。

    どちらも彩りを添える際には重宝しますが、比較的赤を使うことが多いです。

    茶色くなりがちな食卓がパッと明るくなるのはうれしいポイントです。

    焼きパプリカのマリネのつくり方

    画像: 焼きパプリカのマリネのつくり方

    材料(つくりやすい分量)

    画像: 材料(つくりやすい分量)
    ●パプリカ2個
    ●オリーブオイル大さじ2
    ●酢大さじ1
    ●レモン汁大さじ1
    ●砂糖小さじ1
    ●塩小さじ1/4
    ●こしょう少々

    つくり方

     パプリカを縦半分に切ってヘタと種を取り除き、アルミホイルを敷いた上に伏せて並べてオリーブオイル(大さじ1)をかける。

    画像: つくり方

     250℃に設定したトースターで20分焼く(温度設定ができなければなるべく強火)。

     しんなりしたら取り出し、少し冷ましてからやけどに注意して薄皮をむく。

    画像: 焼き上がり

    焼き上がり

    画像: やけどに注意しながら温かいうちに薄皮をむく

    やけどに注意しながら温かいうちに薄皮をむく

     容器にオリーブオイル(大さじ1)、酢、レモン汁、砂糖、塩、こしょうをよく混ぜておき、のパプリカが温かいうちに漬ける。

    画像: 15分後くらいから食べられる

    15分後くらいから食べられる



    本多理恵子(ほんだ・りえこ)
    料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在は場所が移転)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。
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    https://ameblo.jp/caferietta/

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