ヤングコーンの薬膳的効能ついて
薬膳では、ヤングコーンは消化器を助ける働きがあるとされ、胃腸の調子を整えて消化吸収機能を高めます。
余分な水分を排出する作用もあり、体が重だるいときやむくみがちなときなどに役立ちます。
とくにヒゲの部分は「玉米髭」という漢方薬で、水分代謝を高めて尿の出を促す効能が高いので、余さず利用しましょう。
ヤングコーンのハーブオイル漬け

初夏の短い期間にだけ出回るヤングコーン。とうもろこしの実が成熟する前に若取りされたもので、コリコリとした食感とみずみずしい甘さが魅力です。
缶詰やパックなどでも一年中手に入りますが、フレッシュな皮付きのヤングコーンが手に入るのはこの時期だけですから、ぜひオイル漬けにして旬を閉じ込めておきましょう。
ヤングコーンは外側の皮だけを剥いてグリルで焼くと蒸し焼きになり、うま味や水溶性の栄養成分も逃しません。皮も芯も柔らかいので丸ごといただけます。
オイル漬けにしたものは、そのまま副菜として食べても美味しいですが、オイルごとパスタと絡めたり、スープの具材にしたり、サラダのトッピングにしても。白身魚にオイルごと加えて蒸し焼きにするのも美味しいですよ。
材料(つくりやすい分量)
●ヤングコーン | 3本 |
●塩 | ヤングコーンの重量の2% |
●にんにく | 1片 |
●タイム、ローズマリーなど好みのハーブ | 適量 |
●オリーブオイル | 適量 |
●黒粒こしょう | 2~3粒 |
つくり方
1 にんにくは薄皮をむいて包丁の腹で潰す。ヤングコーン は皮を3〜4枚残して4〜5分グリルで焼く(塩ゆでしてもよい)。
2 ヤングコーンを薄皮ごと1cm厚さ程度の輪切りにする。ひげもみじん切りにする。

3 清潔な容器に2を入れ、塩、にんにく、ハーブ、黒こしょうを加えて、ひたひたのオリーブオイルを注ぐ。
保存期間:冷蔵で1週間ほど保存可能(冷蔵するとオイルが固まることがあるので、食べる前に常温に戻してください)。
〈料理/山田奈美 イラスト/しらいしののこ〉
山田奈美(やまだ・なみ)
「東京薬膳研究所」の武鈴子氏に師事。東洋医学や薬膳理論、食養生について学ぶ。神奈川県葉山町のアトリエ「古家1681」にて薬膳の料理教室や発酵食品の教室を開催。季節の食養生を伝える活動を行う。著書に『季節のお漬けもの』、『菌とともに生きる 発酵暮らし』(ともに家の光協会)などがある。
インスタグラム:@nami_yamada.tabegoto
YouTube:「山田奈美の発酵暮らし」
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