四季にふれて、忙しない日々に読点を
こんにちは。写真と文の七緒です。
鎌倉山の麓に暮らしはじめて、1年が経ちました。四季の中で一番気持ちいいのが5月。
山から咲きこぼれる藤の花、足元を見ればつつじのピンク、庭にある木の実はふくらみ、収穫を迎えました。

四季の喜びに心を向けることは、忙しない日々に読点を打つこと。新緑がまぶしいな、光がきれいだな。一瞬でも感覚をひらくことで、日常や仕事、育児のままならなさからエスケープ!
だって私たちは自然の一部。大いなる自然の心地よさを感じることで「頑張りすぎなくて大丈夫」と肩の力が抜け、心身ともにゆるやかになっていきます。
心身に目を向けて、ゆるやかに
一日をすこやかにはじめる、朝のセルフケア習慣3ステップ
今回はこれからの季節にはじめるのにぴったりな、朝のセルフケア習慣を紹介します。
朝のセルフケア習慣をはじめたのは昨年秋のこと。朝ごはんまでの間、ふと庭に出てみたら、光とそよぐ風がとっても気持ちよくて。
自然の心地よさにふれ、心身の調子に目を向けることで、清々しい気持ちで一日を始められることに気づきました。
どれも簡単で心地よいものばかり。気になるものから試してくださいね。
①太陽の下で体を動かす

朝起きたら、リビングからそのまま庭に出て、ゆるやかに体を動かします。深呼吸したり、ラジオ体操をしてみたり。寝ぼけまなこを目覚めさせていきます。
今日は呼吸が浅いな、なんだか体がだるい…意識して目を向けないと気づきにくい体調の機微を見つめられる大事な時間。
朝、太陽の下で体を動かすことは、心を穏やかに保つセロトニン分泌にもつながり、等身大の自分として一日を過ごすきっかけに。セロトニンはメラトニンの材料にもなるため、安眠にもつながります。
②ハーブウォーターをつくる


この春、さまざまなハーブ苗を植えました。ローズマリー、レモンバーム、ペパーミント、ティーツリー、ラベンダー、タイム…。
それらのハーブを、心と体の調子に耳を傾けながら収穫し、ウォーターボトルの中にぽん。ハーブウォーターの完成です。
気持ちが急いている日は、鎮静効果のあるレモンバームとラベンダー。活動的に過ごしたい日はローズマリーとペパーミント。冬のセルフケア習慣「ハーブ白湯」の春夏バージョンですね。
普通の水は少し単調に感じてしまう人も、ハーブウォーターであれば見た目も美しく、香りも心地よい。飽きずに一日飲み続けることができます。
ハーブの苗はホームセンターなどで販売しており、ベランダでもよく育ちます。1つ数百円と、スーパーでフレッシュハーブを買うより断然お得です〜!

③のんびり庭仕事

朝ごはんができるまでは(わが家は夫が料理担当)、庭の草花にふれる時間。
3歳の息子と紫陽花のつぼみを見つけたり、びわの実がふくらむさまに目を細めたり。野鳥がさえずる中、庭仕事をするのはひたすらに気持ちいい!

四季にふれる心地よさとは、人間社会というルールが全てではないと思い出せること。
種を蒔いたら芽吹く、花が咲いた後は実る。太古から変わらない自然の営みにふれることで、個人レベルの心配事がちっぽけに思えてきて「流れに身を任せてみよう」と、心の奥が安心で満ちていきます。
朝習慣は心地よさの源
この後は子どもの支度・送迎・仕事…と慌ただしく進んでいきます(それこそ心に目を向ける余裕はないほどに…)。だからこそ朝のセルフケア時間がとても大事。
3つの習慣が心地よさの源となり、まっさらな自分として一日を過ごすきっかけになっています。どれもゆるく始められる習慣ばかり。ピンと来たものから取り入れてみてくださいね。
▼朝のセルフケア習慣を詳しく知りたい方は「セルフケアジャーニー#153」へ
〈撮影/星 亘 文/七緒〉

七緒(なお)
写真と文。人や暮らしにまつわる撮影・インタビューを手がける。代表作に「前田敦子の"月月"」。1児の母。鎌倉山の麓に暮らしながら、植物療法士としても学びを深めている。
インスタグラム:@naotadachi
ラジオ(voicy):心地よくきく、セルフケアジャーニー