(『天然生活』2020年7月号掲載)
米麹さえあれば簡単に
寺田聡美さんに教わる「塩麹」のつくり方
近頃はスーパーでも手軽に買える甘酒や塩麹。日々使うのであれば、手づくりが経済的です。
「塩麹は、米麹さえ用意すれば簡単につくれます。放っておくと徐々に発酵が進みますが、塩麹は深みが増してどんどんおいしくなります。“生きている”感覚を味わえるのも、手づくりのいいところです」

手づくり塩麹のつくり方
塩けのなかに、ほのかな甘味も。素材の力を引き出す万能調味料。
材料(つくりやすい分量)
● 米麹 | 300g |
● 塩 | 100g |
● 水 | 300mL |
つくり方
1 清潔な保存容器に材料をすべて入れる。
2 清潔なスプーンでよく混ぜ合わせる。
3 ほこりよけとして、ふたにペーパーやガーゼを1枚置き、その上に密閉しないようにふたをのせる。
4 はじめの1週間は1日1回、清潔なスプーンで全体を混ぜる。以降はときどき様子を見ながら軽く混ぜる。
5 10日ほどたったら完成。
賞味期間
寒い時季は常温で、暑い時季は冷蔵保存。賞味期限はとくになし。
ここがポイント

完成後も発酵は続き、手前の茶色がかったものは、2カ月経過し、より発酵が進みうま味が増したところ
ソースに簡単アレンジ
オリーブオイル、酢、こしょうと合わせて混ぜれば、塩けがまろやかなソースに。ドレッシングとして葉野菜にかけたり、ソテーした魚や肉にかけたりしてもおいしい。
〈料理/寺田聡美 撮影/山田耕司 スタイリング/竹内万貴 取材・文/福山雅美〉
寺田聡美(てらだ・さとみ)
創業340年の造り酒屋「寺田本家」23代目の次女として生まれる。発酵に親しむ暮らしのなかから生まれたレシピが好評。著書に『寺田本家 発酵カフェの 毎日おいしい麹レシピ』(家の光協会)など。
https://www.teradahonke.co.jp/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです