• 本当に好きなもの、必要なものだけに囲まれて暮らす、フランス人作家のドミニック・ローホーさん。無理をせず、楽しんで節約をするための心構えやアイデアを教えてもらいました。
    (『天然生活』2024年7月号掲載)

    暮らしを潤す節約の考え方

    何かを我慢するのではなく、むしろ日々を豊かにするような節約ができたら素敵です。

    ドミニックさんが日頃から大事にしている、基本的な考え方を4つ紹介します。

    ふだんはシンプルな暮らしを喜びとする

    画像: ふだんはシンプルな暮らしを喜びとする

    必要以上にものを持たず、着るものも厳選した定番だけ。食事も毎日同じようなものを。

    こうした生活だと片づけも掃除も楽になり、心も身軽になります。

    つまりシンプルな暮らしとは、節約のためというより豊かな毎日を送るためのもの。

    そのうえ、お金の心配も減らすことができるのです。

    自分の好きなこと・ものを大事に

    画像: 自分の好きなこと・ものを大事に

    夢中になれる趣味、得意なこと、大切にしていることや価値観......。

    そうしたものが自分のなかではっきりしていれば、周りの声や情報に振り回されてむだ遣いしてしまうことはなくなるはず。

    好きなものがあれば、お金を使うところとそうでないところのメリハリも自然と出てきます。

    見栄を張らない、世間体を気にしない

    画像: 見栄を張らない、世間体を気にしない

    自分をよく見せようとして高い服を着る。周りの目を気にして結婚式などのセレモニーに大金を使う。

    こうしたことは、あなた自身や人生の本質にはまったく関係ありません。

    「周りがしているから」ではなく、本当に必要かどうかを考えて。気の進まない人づきあいも、きっぱり断ればいいのです。

    値段に左右されずに自分で確かめる

    画像: 値段に左右されずに自分で確かめる

    高価なものが必ずしもいいものとは限らないし、反対に安くてもすごく優秀なものだってあります。

    値段にとらわれず、自分の目で見たり、手に持ったりして確かめることが大事です。

    形や大きさ、重さ、手になじむかどうかなど。年齢などによっても自分に合うものは変わるはずです。



    <取材・文/嶌 陽子 イラスト/松尾ミユキ>

    ドミニック・ローホー(どみにっく・ろーほー)
    フランス生まれ。ソルボンヌ大学で修士号を取得し、イギリスやアメリカ、日本で教鞭をとる。ものにとらわれず心豊かに暮らすシンプルな生き方を自ら実践しながら提唱し、著書は各国でベストセラーに。『シンプルに生きる』(幻冬舎)、『成熟とともに限りある時を生きる』(講談社)など著書多数。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



    This article is a sponsored article by
    ''.