「大切なもの、美しいもの」がひと握りあれば、それでいい。フランス人作家・ドミニック・ローホーさんがに聞く、ものとのエピソード
ものが少ないシンプルな生活は、身も心も自由にし、暮らしを豊かにしてくれる。そう話すフランス人作家、ドミニック・ローホーさんが、すっきり暮らすための知恵を教えてくれました。今回は大切にしている“もの”とのエピソードを伺いました。
(『天然生活』2022年9月号掲載)
“もの”への執着がなくなってきた60代
いま、私は60代半ば。年を重ねるごとにものへの執着はなくなってきました。若いころは「これは死ぬまで手放したくない」と思うものもありましたが、最近はありません。
いまの私の財産は、ものではなく家族や友達、健康、そして自分の心。
それらは何にも代えがたいものだと実感しています。これからさらに...