• 本当に好きなもの、必要なものだけに囲まれて暮らす、フランス人作家のドミニック・ローホーさん。好きなことには惜しまず、無理な節約はしない。けれど、お金の価値はちゃんと次の世代に伝えています。そんなドミニックさんの暮らしには、豊かさのヒントがたくさん詰まっています。
    (『天然生活』2024年7月号掲載)

    ドミニックさんが惜しみなくお金を使うところ

    自分の心身を満たしてくれるものや、大切にしているもの。

    そうしたものに気持ちよく出費することが、毎日を豊かにします。

    フランスから送ってもらう中国茶

    画像: フランスから送ってもらう中国茶

    中国茶は大好きな趣味。お茶を飲むと気分がよくなるし、思考もクリアになってアイデアがわいてくるんです。

    お気に入りのお茶は、定期的にパリにいる友人に送ってもらっています。

    送料も含めて値段はそれなりにしますが、自分にとってはとても大事なので、高いとは思いません。

    友人との食事代をすべて支払うことも

    画像: 友人との食事代をすべて支払うことも

    たまに友人とお店でお茶を飲んだり食事をしたりすることも。

    お会計のとき、割り勘にはしません。それは私にとってエレガントな行為ではないからです。

    そのため、私が友人の分も含めて支払うことがあります。

    次に食事するときは友人に支払ってもらうなど、交互に受け持っています。

    普段使いのバッグを新調

    画像: 普段使いのバッグを新調

    日常で使うバッグは、大きめのものやポシェットなど3つだけ。

    それをボロボロになるまでとことん使います。

    新調する際は、値段に関係なく、本当に気に入ったものを。

    最近買ったのはたくさん荷物が入って、旅行にも使えるもの。

    三角形で、折り紙をイメージさせる形も気に入っています。

    自然に囲まれた和歌山の空き家

    画像: 自然に囲まれた和歌山の空き家

    数年前に遊びに行った和歌山で、ひと目ぼれをして買った手頃な価格の空き家。

    昔の美しい欄間などが残っている古い家で、少し自分の手を加えて居心地よくしました。

    以来、京都にある自宅と行き来しています。

    周りの自然が豊かで、近隣の人も親切。滞在するたびに幸せを感じています。



    <取材・文/嶌 陽子 イラスト/松尾ミユキ>

    ドミニック・ローホー(どみにっく・ろーほー)
    フランス生まれ。ソルボンヌ大学で修士号を取得し、イギリスやアメリカ、日本で教鞭をとる。ものにとらわれず心豊かに暮らすシンプルな生き方を自ら実践しながら提唱し、著書は各国でベストセラーに。『シンプルに生きる』(幻冬舎)、『成熟とともに限りある時を生きる』(講談社)など著書多数。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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