• 健康や美容の“おまもり”として、生活に「漢方」を取り入れている台湾の人々。本記事では、『台湾美人式 おまもり漢方習慣』(扶桑社)より、空気の乾燥から起こる咳かぜ「燥咳」のケアをご紹介。教えてくれるのは、台湾発・漢方のライフスタイルブランド「DAYLILY」のEriさんです。

    乾いた咳が特徴的
    燥咳(ザオコウ)

    コンコンと乾いた咳が特徴の「燥咳(ザオコウ)」

    五臓(肝・心・脾・肺・腎の5つの臓腑を刺す、五行説に基づいた考え方)のなかで呼吸器系にかかわりが深い『肺』は乾燥に弱く、ダメージを受けやすいことから発症してしまいます。

    日本では外気が乾燥している秋冬だけでなく、夏場でもエアコンの影響でいつでも引き起こる可能性があるように思います。

    私の自愛法は、こまめに水を飲む、飴をなめる、部屋を加湿するといった小さな工夫。

    まずは潤いケアを徹底するように意識しています。

    画像: 乾いた咳が特徴的 燥咳(ザオコウ)

    そのほかには、台湾に伝わる一般的な燥咳のケアがいくつかあり、それらも取り入れています。

    台湾式ケア その1
    冰糖燉梨

    「百果の宗(果物の王様)」として親しまれている

    街に出回る季節になると母につくってもらった「冰糖燉梨(ビントンドゥンリ)」は、梨に氷砂糖やはちみつ、クコの実やなつめを入れて煮込んだ薬膳料理です。

    6~10月頃までと比較的長いシーズン食べることができるうえ、乾燥が気になる季節に向かう時期とあって、見つけるとつい買ってしまう果物ともいえます。

    梨は古くから肺を潤し、咳止めとして重宝されてきました

    多めにつくって1日1回食べ続けるのですが、もし煮込む時間がないときは、そのまま食べても。

    台湾式ケア その2
    京都念慈菴川貝枇杷膏

    台湾のコンビニなどでも手軽に買える「京都念慈菴川貝枇杷膏(きょうとねんじあんせんばいびわこう)」は、喉の不快感を和らげてくれる甘くておいしい枇杷のシロップ。

    とろみのあるテクスチャーに清涼感があり、潤いが喉全体に広がっていくのが心地よいので人気です。

    私はカラオケで歌いすぎたあとにもよく舐めていました。

    台湾式ケア その3
    八仙果

    そして、「八仙果(パーシェングオ)」は、昔ながらの有名なのど飴で、常備薬的存在

    ただ、のど飴といっても、日本のものとは見た目も味もかなり違っています。

    八仙果は、柑橘系の果物の果肉をくり抜いたところに漢方素材を詰めたもので、梅のような酸っぱさと漢方の香りが混ざり合ったクセ強な味。でも信頼は確かなのです。

    台湾式ケア その4
    陳皮

    最後にもうひとつ。痰が多い咳のときは、胃腸が不調であることが多いです。

    こんなときは「陳皮(ちんぴ)」を取り入れるようにしています。

    「陳皮」とは、みかんの皮を干して乾燥させたものを指しますが、この食材は漢方薬局で手に入れることができるんです。

    画像: 台湾式ケア その4 陳皮

    お湯に入れて飲んだり、デザートと一緒に食べるだけ。

    苦そうだと思う人もいるかもしれませんが、台湾で売られている陳皮は柔らかいうえに香りがいいので、とっても使いやすいんですよ。

    〈監修/柳沢侑子 イラスト/網中いづる〉

    ※本記事は『台湾美人式 おまもり漢方習慣』(扶桑社)からの抜粋です。

    『台湾美人式 おまもり漢方習慣』(DAYLILY・著/扶桑社・刊)

    画像: 夏風邪などの「空気の乾燥」による咳かぜに“台湾式”漢方ケア。身近な食材で不調を整えるおまもり習慣/DAYLILY(デイリリー)

    amazonで見る

    ◆台湾美人の毎日には“きれい”の秘密がいっぱい! 美と健康の支えとなる漢方の豆知識◆

    ちょっとした身体や心の不調にも、漢方の考え方で対応している台湾の人々。

    そんな台湾美人式の“ご自愛法”を、余すことなく紹介します。

    日本でも簡単に取り入れられる方法や、ご自愛レシピまで。

    女性の美と健康に寄り添う漢方のライフスタイルブランド「DAYLILY(デイリリー)」が紡ぐ、日々の“おまもり”になるような1冊です。

    【CONTENTS】
    ● PART1 台湾美人的 きれいをつくる日々の知恵
    ● PART2 悩みにこたえる台湾美人のご自愛法
    ● COLUMN
    ・台湾茶をはじめよう
    ・DAYLILYが案内する、台湾のお店紹介 など


    DAYLILY(デイリリー)
    台湾で漢方薬局を営む父を持つ台北出身のEri(王 怡婷)と北海道出身のMoe(小林 百絵)が立ち上げた、台湾発・漢方のライフスタイルブランド。台湾で古くから親しまれる「漢方」を、薬だけではない“食事や生活習慣を含めたライフスタイル”として捉え、バラエティー豊富な商品を展開している。2018年3月、台北にDAYLILY1号店をオープンしたのち、2019年には日本へ上陸。女性の美と健康に寄り添った商品づくりの傍ら、インスタグラムやYouTube「DAYLILY Channel」、Podcast「日曜、お茶しない?」でも注目を集める。
    インスタグラム:@daylily.tw
    YouTube:@daylilychannel7556
    X:@daylily_tw



    This article is a sponsored article by
    ''.