身体が冷えて起こる
寒咳(ハンコウ)
寒い思いをしたり、冷たい空気を吸ったりすることから身体が冷えて咳が出る「寒咳(ハンコウ)」。鼻水や痰が伴うこともあります。
最近の日本では、夏に猛暑が長く続いたあと、秋がとても短く、急に冬がやってきますよね。
こうした急激な気温差によって咳が出てしまうという声を耳にすることがあり、体調管理の難しさを改めて考えるようになりました。
私はどんな季節でも身体を冷やさないように意識していますが、それでも近頃の気温差には身体がうまく馴染みきれないように感じています。
そんなときに思い出すのが、台湾で暮らしていた頃から日常的に実践していた手軽な養生法の数々です。
台湾式ケア その1
黒糖生姜茶
たとえば、私が愛してやまない「黒糖生姜茶(こくとうしょうがちゃ)」も、寒咳によいといわれる飲み物のひとつ。
生姜が冷えを追い払ってくれて、黒糖に含まれるミネラルも補給できるんです。

黒糖の甘さと生姜の辛味のバランスが私好みで、かぜのひきかけはもちろん、元気なときも飲むようにしています。
わが家でもよくつくりますが、とくに慢性的な冷えが気になるときは、スライスした生姜をよく炒めるようにしています。
こうすると生姜の風味が際立って、より一層おいしくなるのでおすすめです。
台湾式ケア その2
杏仁茶
もうひとつ、「杏仁茶」も寒咳にぴったりです。
お茶とはいっても、杏の種の中身を米や水、氷砂糖と一緒にミキサーにかけ、ぐつぐつと煮詰めたトロっと甘い飲み物。
台湾では漢方薬局や夜市、コンビニでも売られている冬の定番で、飲むと身体がもとっても温まります。
味がおいしいのはもちろん、香りまでよいので私も大のお気に入り。
お店の前を通ると杏仁茶の香りに誘われて、ついつい買ってしまうんですよ。
〈監修/柳沢侑子 イラスト/網中いづる〉
※本記事は『台湾美人式 おまもり漢方習慣』(扶桑社)からの抜粋です。
◆台湾美人の毎日には“きれい”の秘密がいっぱい! 美と健康の支えとなる漢方の豆知識◆
ちょっとした身体や心の不調にも、漢方の考え方で対応している台湾の人々。
台湾美人式の“ご自愛法”を、余すことなく紹介します。
日本でも簡単に取り入れられる方法や、ご自愛レシピまで。
女性の美と健康に寄り添う漢方のライフスタイルブランド「DAYLILY(デイリリー)」が紡ぐ、日々の“おまもり”になるような1冊です。
【CONTENTS】
● PART1 台湾美人的 きれいをつくる日々の知恵
● PART2 悩みにこたえる台湾美人のご自愛法
● COLUMN
・台湾茶をはじめよう
・DAYLILYが案内する、台湾のお店紹介 など
DAYLILY(デイリリー)
台湾で漢方薬局を営む父を持つ台北出身のEri(王 怡婷)と北海道出身のMoe(小林 百絵)が立ち上げた、台湾発・漢方のライフスタイルブランド。台湾で古くから親しまれる「漢方」を、薬だけではない“食事や生活習慣を含めたライフスタイル”として捉え、バラエティー豊富な商品を展開している。2018年3月、台北にDAYLILY1号店をオープンしたのち、2019年には日本へ上陸。女性の美と健康に寄り添った商品づくりの傍ら、インスタグラムやYouTube「DAYLILY Channel」、Podcast「日曜、お茶しない?」でも注目を集める。
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