暑い時季は調理時間を減らしたいものです。冷蔵庫につくりおきがスタンバイしていれば、時短になり、バリエーションも広がります。今回は、料理家のこてらみやさんに、夏にぴったりの「カポナータ」のつくり方を教わります。アレンジの幅が広く、冷蔵庫にストックがあると安心できます。
(『天然生活』2021年7月号掲載)
(『天然生活』2021年7月号掲載)
酸味を味方につけて暑い夏をのりきる
保存食や常備菜を提案している、料理家のこてらみやさん。
今回、数多くあるレパートリーのなかから教えてくれたのは、これからの時季にとくにうれしい“酢”を使ったレシピです。

クセがなく使いやすい穀物酢、白ワインビネガー、風味のある千鳥酢(米酢)を使い分けて
「暑いときはさっぱり食べられる料理がいいですね。いかにも酸っぱい! というのではなく、酢を少し入れて味を引き締めたり、酸味があることで塩の分量をへらしたりできるのでおすすめですよ」

カポナータは夏野菜でたっぷりつくり、レーズンを加えるのがポイント。甘味が加わり、いいアクセントになる
酢で引き締めるというのは上写真のカポナータのこと。似た料理でラタトゥイユがあるけれど、ビネガーが入るカポナータのほうが個人的には好きだと、こてらさん。

冷蔵庫でストックしているびん詰め。紅しょうがやゆずこしょう、ハラペーニョピクルスなど
温かくてもしっかり冷やしてもどちらでもおいしく、パスタにしたり、肉や魚のソース代わりやバゲットにのせたりと、アレンジの幅が広く、たっぷりつくってもあっという間になくなってしまうと笑います。

「野菜がたっぷり食べられるので冷蔵庫にストックがあると安心できます」
<料理・スタイリング/こてらみや、撮影/林 紘輝、構成・文/結城 歩>
こてらみや
料理家。著書に『魔法のびん詰め』(三笠書房)や『おかずのもと』(翔泳社)などがあり、季節の保存食や常備菜づくりが得意。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです