• 一年中、旬の仕込みものを楽しんでいるという、薬膳・発酵料理家の山田奈美さん。1月から12月までその時々に楽しめる発酵食と保存食づくりをご紹介します。7月は「しば漬け」。夏の暑さを乗り切るのにぴったりな、酸味の効いた発酵食品です。
    (『天然生活』2022年2月号掲載)

    7月に楽しむ、発酵食と保存食
    なすの漬物「しば漬け」

    画像: 7月に楽しむ、発酵食と保存食 なすの漬物「しば漬け」

    自宅から車で10分ほどのところに畑があり、野菜を育てています。

    夏は食べきれないほどの夏野菜がたっぷり。水分補給よろしくせっせと食べています。

    夏の暑さには発酵食品が欠かせません。

    なす、赤じそ、塩だけで乳酸発酵させた「しば漬け」は市販のものとは別格のおいしさです。

    鮮やかな赤紫色とまろやかな酸味で、ごはんにぴったり。

    わが家では夏はこのしば漬けがなければ始まりません。

    また、自然な甘味の「甘酒」もこの時季よくつくります。

    エアコンなどもちろんない江戸時代から、甘酒は夏バテ防止や疲労回復ドリンクとして飲まれていたそうです。

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    ▼しば漬けのつくり方はこちら

    そのほかの、7月の楽しむ季節の手仕事

    蒸し暑い夏におすすめ!「きゅうりのパリパリ漬け」

    画像: 蒸し暑い夏におすすめ!「きゅうりのパリパリ漬け」

    パリパリコリコリの食感が楽しめる、乾燥きゅうりの漬け物。

    半日天日干しにした、きゅうりの輪切りを調味液でひと煮立ちさせたら完成です。

    干す時間がないときは、調味液に加えてひと煮立ちしたら冷まし、再び火にかけてひと煮立ちしたら冷ますを、2〜3回繰り返しても同じようなパリパリの食感に。

    ▼きゅうりのパリパリ漬けのつくり方はこちら

    冷凍保存もできて便利な「コーンクリーム」

    画像: 冷凍保存もできて便利な「コーンクリーム」

    とうもろこしをシンプルに水だけで煮込んでいるので、そのままの味が味わえます。

    牛乳や生クリーム、豆乳などでのばせば、なめらかな甘いコーンスープになり、クリームコロッケやグラタンなど、定番の洋食メニューも手軽につくれます。

    缶詰や冷凍のものも売っていますが、旬の時季はぜひ生のとうもろこしを使って手づくりしてみてください。甘味も香りもひと味違います。

    ▼コーンクリームのつくり方はこちら


    〈監修/山田奈美 イラスト/しらいしののこ 取材・文/結城歩〉

    山田奈美(やまだ・なみ)
    薬膳・発酵料理家。食養研究家。発酵食や薬膳に造詣が深く、神奈川県葉山町で発酵や薬膳の料理教室を開催している。季節の発酵食と保存食づくりについて詳しく紹介している『昔ながらの知恵で暮らしを楽しむ家しごと』(エクスナレッジ)ほか著書多数。夫と小学生の息子の3人暮らし。
    http://tabegoto.com/

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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