(『天然生活』2024年7月号掲載)
おしゃれは好き、でも服に執着はしない
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
職業はファッション誌をつくって流行を発信するファッションエディター。おしゃれが大好きで、洋服を1000枚以上持っていた時期もありました。そんな昼田祥子さんのクローゼットに現在ある服は、たったの20着です。
「いまもおしゃれは好き。と同時に、服に執着しなくなりました。たくさんの服に頼らなくても自分は大丈夫という考えに変わったし、本当の意味でおしゃれをする自由を手に入れたんです」
いまから8年ほど前、ひょんなきっかけでクローゼットの整理に着手し、大量にあった服を手放していった昼田さん。
葛藤や試行錯誤を繰り返しながらの作業の末に手に入れたのは、すっきりと整ったクローゼットだけではありません。
自分に必要な服とそうでない服を仕分けるなかで、自分の本当の姿に気づき、心の声に正直に生きられるように。その結果、体の不調も改善し、性格まで変わったというのです。
「いまはクローゼットを開けるたびに気分がよくてニコニコしちゃう。何度でも見たくなります」

すっきりと気持ちのよい昼田さんのクローゼット。大好きなシャツとパンツがすぐに目に入るように配置している
昼田さんのクローゼットの中身(2024年3月時点)
「超ハレ」
トークイベントなどで人前に出るといった晴れ舞台の際に着る服
● スーツ……1
「ちょいハレ」
外での仕事の打ち合わせやファッションの展示会などの際に着る服
● シャツ……3
● カットソー……1
● ニット……1
● パンツ……1
● アウター(「ケ」と兼用)……4
「ケ」
家にいるとき、子どもの送り迎え、ふだんの買い物などの際に着る服
● Tシャツ……1
● シャツ……1
● ニット……1
● パンツ……2
● ワンピース……3
● アウター……1
計……20着
昼田さんの“ちょいハレ”スタイル
外での打ち合わせなどで着るのは、大好きなシャツとパンツの組み合わせ。「シャツはボタンの位置などにもこだわっています」

「シャツとパンツの着こなしは無限です!」
〈監修・写真提供/昼田祥子 取材・文/嶌 陽子 イラスト/須山奈津希〉

昼田祥子(ひるた・さちこ)
ファッションエディター歴21年。出版社勤務を経てフリーランスに。2016年に大規模なクローゼットの片づけに着手、その体験を綴った著書『1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話』(講談社)が話題に。2023年からは瞑想インストラクターとしても活動中。
インスタグラム:@hiru.1010
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです