• 大規模なクローゼットの整理に着手し、1000枚の服を手放したファッションエディター・昼田祥子さん。大量の服を持っていた昼田さんは、どのようにしていまのようなクローゼットに整えていったのでしょう。試行錯誤のなかで見いだしていった8つの考え方を聞きました。
    (『天然生活』2024年7月号掲載)

    1000枚の服を手放した昼田さんの選択、8つのルール

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    「服を手放す」ルール1
    すべての服の役割を決める

    服の1枚ずつに対し「これはこんなとき(シーン)に、こんな使い方(役割)をしたいアイテム」と明確化することで、なんとなく持っているだけの服がなくなります。

    たとえば「週に3日くらい、ふだんの買い物などで使うお手入れが楽なニット」「月に数度、人前に出るときにしか使わないけれど、見るたびにうれしくなるワンピース」など。

    「さらにこれらのなかでどこに一番比重を置きたいかを考え、おしゃれの力の入れどころと抜きどころをつくるのも大事です」

    「服を手放す」ルール2
    過去への執着を捨てる

    もう着ないけれど思い出が詰まっているから捨てられない……。そんな服がクローゼットに眠っていませんか。

    「過去に触れることは、服でなくても当時の写真があればできるので、思い切って処分しましょう。その服に触れると、過去の記憶を鮮明に思い出すことができるかもしれませんが、同時に過去を“必要以上に振り返る癖”が抜けず、未来に対して目を向けることができません。大切なのは、未来に対して働きかけられる、いまのこの瞬間なのです」

    「服を手放す」ルール3
    自分にとって“不快”な服は手元に置かない

    服はブランドや価格ではなく、自分にとって心地いいかで判断すべき。心地いい服の反対である“不快な”服は潔く手放しましょう。

    「たとえば肌触りがちくちくするパンツ、ポケットがないパンツ、毛玉ができやすいニットなど。これらはあくまで私の場合であって、ひとりひとりにとっての不快があるはず。不快な服を取り除けば、心地いい服だけが残る。自分をていねいに見つめて快・不快のセンサーに従うことで、自分がこうありたいという姿も見えてきます」

    「服を手放す」ルール4
    服が減る不安を捨てる

    服を処分するのがなんとなく不安。そう思ったら、その服を手放したと仮定して「その服がない日常には、どんな困ったことが起こりそうか?」と自分に問いかけてみましょう。

    「頭の中にあるままだとイメージしづらいので、実際に書き出してみてください。そのうえで客観視してみると、案外どうでもいいようなことだったりします。私の経験上、考えたことの9割は現実になりません」

    画像: 「服を手放す」ルール4 服が減る不安を捨てる


    〈監修/昼田祥子 取材・文/嶌 陽子 イラスト/須山奈津希〉

    画像: 「服を手放す」ルール8 買ってはいけないと決めつけない

    昼田祥子(ひるた・さちこ)
    ファッションエディター歴21年。出版社勤務を経てフリーランスに。2016年に大規模なクローゼットの片づけに着手、その体験を綴った著書『1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話』(講談社)が話題に。2023年からは瞑想インストラクターとしても活動中。
    インスタグラム:@hiru.1010

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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