(『天然生活』2020年8月号掲載)
野草でつくるハーブボール
タイ古式マッサージで使われるハーブボールは、野草を蒸して温め、肩や腰など、体のつらいところに押し当ててお手当てする民間療法。

材料はよく乾燥させたヨモギ、ドクダミ、スギナ、ビワの葉、カキドオシなど数種類の野草と、玄米。血流の改善やデトックスに役立つ野草を選ぶとよい。入浴剤には手に入りやすい野草を、1~2種類でも大丈夫。リラックス効果も期待できるので、レモンバーベナやラベンダーなど好みのハーブを足しても
ハーブボールとして1年ほど使ったあとは、水を張ったお鍋などに入れて10分ほど成分を煮出し、入浴剤として活用できます。
ハーブボールのつくり方
野草と玄米を布で包むだけ。コロンとした姿も愛らしくいやされます。
材料(1個分)
● 布(大・オーガニックコットンなど) | 45×45cm 1枚 |
● タコ糸 | 1.5mと25cm |
● 布(小・ガーゼ生地) | 25×25cm 1枚 |
● 野草(ヨモギ、ドクダミ、スギナ、ビワの葉、カキドオシなど) | 計100g |
● 玄米(小豆でもよい) | 50g |
● 海塩 | ひとつまみ |
つくり方
1大きな布のまんなかに、小さい方の布を置く。
2 その上に玄米と野草を置き、小さい布でぎゅっと包み込み、短いタコ糸でしばる。
3 大きな布で包み、長いタコ糸の片方を長く残した状態で、ぎゅっと丸めてかたく結ぶ。
4 持ち手を固定するため、布の広がった部分を下に折り、タコ糸で結び目からぐるぐる巻く。
5 上に近づいたら、下の結び目までさらにぐるぐる巻いていき、ほつれないよう最後に結ぶ。
*電子レンジ(600W)で50秒加熱の場合は1日おきに使用可(高温での火傷に注意)。ポリ袋に入れて湯せんする場合は連続使用可。
教えてくれた人

渡部康子さん(わたべ・やすこ)
「美し山の草木舎」代表。30代のときに家族で東京から美山に移住し、2010年に草木舎を立ち上げる。https://soumokutya.jimdofree.com/

木村美香(きむら・みか)
フローリストとしての知識やセンスを生かしつつ、奈良から草木舎に参加。薬草や染料を栽培し、“野山のはーばりすと”的な暮らしをしている。

草木舎の拠点は、昔ながらの日本家屋。
縁側から、美しい里山が一望できる。
手書き文字で書かれた、かわいらしい看板が目印。
<撮影/辻本しんこ 取材・文/野崎 泉、鈴木理恵(TRYOUT)>
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです