料理家で発酵マイスターの榎本美沙さんに、カリカリきゅうりのつくり方を教えていただきました。きゅうりの食感を最大限生かした「カリカリきゅうり」は黒酢との相性が抜群! カリカリに仕上げるポイントは、水気をしっかり絞ること。余分な水分がでて、食感よく仕上がります。『天然生活web』に掲載された記事の中から、夏におすすめのとっておきの保存食レシピを紹介。手軽にできて、お箸が止まらない夏の味わい、ぜひお試しくださいね。
(『天然生活web』初出2021年7月10日)
夏においしい、きゅうりが主役の「カリカリきゅうり」
皆さま、こんにちは、榎本美沙です。
今回は、個人的にも大好きな「黒酢」をテーマに、黒酢を使ったさっぱり料理をご紹介します。
栄養豊富で元気が出る黒酢は、暑い時期におすすめです。

前回の記事「体にうれしい、黒酢のこと」でご紹介した、「薬味たっぷり、やわらか豚しゃぶ」でもきゅうりを使っているのですが、きゅうりは大好きな野菜のひとつ。夏の食卓に、みずみずしいきゅうりは欠かせません。たたいて使えば包丁なしでもすぐに一品が出来上がりますし、さっと炒めてもおいしい。

年中手に入るきゅうりですが、今の時期は元気のあるきゅうりが出回ります。イボがチクチクと痛いくらいのものが新鮮なので、ぜひ美味しいきゅうりを選んでみてくださいね。
このきゅうり、黒酢との相性も抜群です。きゅうりは味は淡白ですが、食感がよいので、この食感を最大限生かした「カリカリきゅうり」をご紹介できたらと思います。
カリカリに仕上げるポイントは、水気をしっかり絞ること。塩もみをして水分を出し、両手でぎゅっと水を絞ります。そうすることで余分な水分がでて、食感よく仕上がります。簡単にできますが、カリカリとお箸が止まらない夏の味わい、ぜひお試しくださいね。
ちなみに、きゅうり4本でたっぷり作りますが、すぐになくなってしまうので、わが家では、多めに仕込みますよ…!
カリカリきゅうりのつくり方

材料(つくりやすい分量)
◎ きゅうり | 4本 |
◎ 粗塩 | 小さじ1と1/2 |
◎ A | |
・しょうゆ | 大さじ2 |
・黒酢 | 大さじ2 |
・砂糖 | 小さじ4 |
・ごま油 | 小さじ2 |
・赤唐辛子(輪切り) | 2本分 |
つくり方
1 きゅうりは5mm厚さに輪切りにしてボウルに入れ、粗塩を加えよく揉む。

2 きゅうりをジッパー付き保存袋に入れ、1kgの重石(500mLのペットボトル2本など)をのせ1時間から一晩おく。

3 きゅうりの水気を両手でよく絞り、キッチンペーパーを使ってさらに絞って保存容器に入れる。

4 Aを火にかけ、一煮立ちしたらきゅうりにかけてそのまま冷ます。


榎本 美沙(えのもと みさ)
料理家/発酵マイスター
発酵食品、旬の野菜を使ったシンプルなレシピが好評で、テレビ、雑誌や書籍へのレシピ提供、イベント出演などを行う。オンライン料理教室「榎本美沙の料理教室」主宰。
YouTubeチャンネル「榎本美沙の季節料理」、Instagram(@misa_enomoto)、夫婦でつくるレシピサイト「ふたりごはん」も人気。
新刊『毎日、水キムチ いちばん手軽な乳酸発酵』(文化出版局)が2025年5月発売。
そのほかの著書に、『榎本美沙のひと晩発酵調味料とからだが喜ぶ発酵献立』(主婦と生活社)、『二十四節気の心地よい料理と暮らし』(グラフィック社)、『榎本美沙の発酵つくりおき』(家の光協会)、『ゆる発酵』(オレンジページ)、『発酵あんことおやつ』『からだが整う〝ひと晩発酵みそ〟』(ともに主婦と生活社) 『ちょこっとから楽しむ はじめての梅仕事』(山と溪谷社)など多数。
「榎本美沙の料理教室」
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