• 捨ててしまう前に、もうひと針。お気に入りの靴下やニットに、ちくちくと手をかける時間は、暮らしの記憶を縫い留めるようなひとときです。手づくり暮らし研究家の美濃羽まゆみさんの新著『「使い切る」ソーイングと暮らし』(主婦と生活社)のなかのエッセイでは、ご自身の繕い体験が綴られています。難しく考えず、簡単にできる方法をご紹介いただきました。

    繕いあれこれ

    画像: 繕いあれこれ

    ここでは私の気軽な繕い法をいくつかご紹介します。

    近年、繕いの魅力に気づく方は増えてきていますが、苦手意識を持つ人もまだまだ多いのではないでしょうか。

    気づいたときにさっと手をかけられるように特別な道具や技術は使わない、シンプルな繕い法と繕いの手法を使ってできる布小物づくりです。

    穴があいたり、取れない汚れがついてしまったり、虫食いができてしまったり……。

    いっそ捨ててしまおうか、とあきらめる前にほんのちょっと手をかけてあげてください。

    見違えるように生まれ変わったその姿をひとたび眺めれば、物と過ごす時間がより愛おしくなるはずです。

    本記事は『「使い切る」ソーイングと暮らし』(著/美濃羽まゆみ・主婦と生活社)からの抜粋です。

    暮らしをともにしてくれたお気に入りの靴下やニットなど、穴が空いたからといって、さよならするのはやりきれない。自分のものも家族のものも、繕うことで思い出と一緒に刻んでいけるのかもしれません。著書の中では、ソーイングや繕いアイデアのほかにも暮らしの中の「使い切る」アイデアを紹介しています。今日からできる「使い切り」生活。ぜひご覧になってください。

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    「使い切る」ソーイングと暮らし(主婦と生活社)

    『「使い切る」ソーイングと暮らし』(著/美濃羽まゆみ・主婦と生活社)

    『「使い切る」ソーイングと暮らし』(著/美濃羽まゆみ・主婦と生活社)

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    京都の町家に住む、手づくり暮らし研究家・美濃羽まゆみさんが提案する「布一枚を使い切る」服づくり。和服の無駄が出ない作りにヒントを得て考えたレシピはどれもおしゃれで実用的。また、小さな端ぎれが出た場合、それを使って作るアイテムも紹介。ソーイング以外では、収納、食材、庭造りなどの暮らしに「使い切る」精神を発揮。みかんの皮や茶殻を使い切るアイデアなどを伝授。



    <撮影/新居明子 編集/鈴木理恵>

    画像2: デニムパンツのパッチワーク

    美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ)
    1980年京都生まれ京都育ち。手づくり暮らし研究家。2008年からFU-KO basics.としてソーイング作品の製作と販売を行う。築100年の京町家で夫と長女、長男の4人と猫3匹と共に暮らす。「ものを作る。 幸せのかたちを作る」をテーマに、人付き合いも暮らしも循環するようなライフスタイルを提案している。『「めんどう」を楽しむ衣食住のレシピノート』(主婦と生活社)、ソーイング本『FU-KO basics. 着るたびに、うれしい服』(すべて日本ヴォーグ社)、『手ぬぐいでちくちく、暮らしの布小物』(家の光協会)など著書多数。
    ブログ:FU-KOなまいにち。
    インスタグラム:@minowa_mayumi
    YouTube:@FUKOHandmade

    ▼連載「美濃羽まゆみのご機嫌スイッチ」▼



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