暑い季節、長時間の火を使う調理は避けたいものです。南インド料理店の総料理長を務める稲田俊輔さんに、少ない材料でつくるうれしいつくりおきと、アレンジレシピをお聞きしました。今回は、「しっとりサラダチキン」と「パクチー黒酢だれ」のつくり方を教わります。
(『天然生活』2023年8月号掲載)
(『天然生活』2023年8月号掲載)
最小限でつくるつくりおきと、ミニマル料理
夏の台所は暑く、火を使う料理が憂鬱なものです。
「今回のレシピは、調理や加熱時間が最小限なので夏におすすめ」と稲田俊輔さん。
たとえば「しっとりサラダチキン」は、3つの材料と水を沸騰から5分ゆでるだけ。
余熱で火を通し、ゆで汁はスープになり一石二鳥。
つくりおき
「しっとりサラダチキン」のつくり方

火にかける時間はわずか数分。余熱で火を通すので簡単です。
材料(つくりやすい分量)
● 鶏むね肉 | 適量 |
● 水 | 鶏むね肉の重量の2倍 |
● 塩 | 水の量の1% |
● しょうが(薄切り) | 1枚 |
つくり方
1 鍋にすべての材料を入れて中火にかける。

2 沸騰したら鶏肉の上下を返し、弱火にして5分ゆで、ふたをして火を止める。

3 そのまま15分、余熱で火を通す。冷蔵庫で4日間保存可能。

【おすすめの食べ方】
サラダのトッピング、サンドイッチ、ゆで汁でごはんを炊いてカオマンガイ風に。
<料理/稲田俊輔 撮影/公文美和>

稲田俊輔(いなだ・しゅんすけ)
料理人。飲食店プロデューサー。飲料メーカー勤務を経て円相フードサービスの設立に参加。2011年、東京駅八重洲地下街に南インド料理店「エリックサウス」を開店。著書に『ミニマル料理』(柴田書店)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです