あるものを最後まで使いきったり、再利用をして生かしたり。小さなアイデアで、楽しく、やさしい暮らしを実践できます。福島から北海道に移住して、無肥料・無農薬で作物を育てる「たべるとくらしの研究所」安斉さんご夫婦に、精米したあとの米ぬかの利用法を教えていただきました。『天然生活web』に掲載された記事の中から、夏の家仕事におすすめの記事をお届けします。
(『天然生活』2020年8月号掲載、『天然生活web』初出2023年9月19日)
(『天然生活』2020年8月号掲載、『天然生活web』初出2023年9月19日)
安斉さんに教わる、残りものの使い方
精米する際に出る米ぬかの利用法を教えてもらいました。
米ぬかの利用法

玄米を自宅で精米する安斎さん。
「たけのこをゆでるときや、ぬか漬けをつくる以外にも使える」と教えてくれたのは、油の汚れ落としと火付けとしての利用法です。
「油汚れ」としての使い方
1 油で汚れたフライパンに、米ぬかをふりかけ、キッチンペーパーで拭って汚れを落とす。
2 米ぬかとキッチンペーパーは可燃ごみとして捨てるか、着火剤として利用し、フライパンに粉末の廃油石けんと水をかけて混ぜ、分解させてから水で洗う。
*揚げ物などでたくさん廃油が出たときは、米ぬかを多めに入れ、米ぬかに油を十分に吸わせたものを可燃ごみとして捨てればOK。

「着火剤」としての使い方
油を含んだ米ぬかは着火剤としても便利。
1で油を拭ったペーパーと米ぬかを紙に取り、薪の下に仕込んで火をつけると「長時間、燃焼が持続するので、米ぬかが燃え終わるころには、薪に火がついています」
薪ストーブやBBQの火つけにも。
〈撮影/古瀬 桂 取材・文/遊馬里江〉
「たべるとくらしの研究所」 安斎伸也さん・明子
(たべるとくらしのけんきゅうじょ/あんざい・しんや、あきこ)
北海道・蘭越町で、食と暮らしを研究中。加工品は、オンラインストアにて不定期で販売。月に1度、札幌の「庭キッチン」の厨房を担当。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです