ハーブを探しに、初夏のギリシャを巡る旅へ
初夏のギリシャを旅しました。
東京からイスタンブールを経由する長旅で、マルマラ海そしてエーゲ海を見下ろしながら、もう一息で到着。
機上から初めに目に入ったギリシャの風景は、乾いた土地に緑が張り付くように点在し、海の青さと赤い土のコントラストが印象的でした。

ホテルで荷解きをして、早速アテネの市街地を散策。
お昼を回った頃の到着だったので、お目当ての「ほうれんそうとフェタチーズのパイ」を売る店に向かいます。
途中で、通りのジューススタンドに寄り、「ざくろとにんじんのフレッシュジュース」でのどを潤しました。
パイの店には売り切れ直前に滑り込んで、持ち帰り用に包んでもらい、頬張りながら再び街歩きへ。
建物の間から、街のシンボルであるアクロポリスの丘の岩肌が遠くに見え隠れしていました。

〈撮影・文/石丸沙織〉
石丸沙織(いしまる・さおり)
英国メディカルハーバリスト、アロマセラピスト。イギリスでハーブ医学を学んだのち、東京、香港を経て、2011年より鹿児島県奄美大島在住。地域に根差したハーバリストとして、身近なハーブを暮らしに取り入れたケアを広めている。菓子研究家・長田佳子さんとの共著に『ハーブレッスンブック』(アノニマ・スタジオ)、訳書に『フィンランド発 ヘンリエッタの実践ハーブ療法』(フレグランスジャーナル社)がある。
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メディカルハーバリストの石丸沙織さんと菓子研究家・長田佳子さんは2018年より「herb lesson」を開催してきました。ハーブのテイスティングとそのシェアリングに時間をかけ、教科書的なハーブの知識だけではなく、それらが使う人の心身にどのように響くかを大切にしています。
ハーブティー、ブレンドの考え方、ハーブバス、チンキなどのレメディ、ハーブの風味を味わうお菓子を暮らしに取り入れてみましょう。自分の感覚を大事にする、こころとからだを癒すセルフケアの方法やアイデアをご紹介します。
ハーブとの出逢いを通して、新しい自分に出逢える一冊です。