• 料理家で国際中医薬膳師の荒木典子さんに、「帆立と冬瓜のおつゆ」のつくり方を教えていただきました。残暑が厳しい9月は水分不足になりやすい時季。体にたまった熱を出して水分を補いましょう。すりおろした冬瓜と帆立のスープはやさしい味わいで、体を潤しながら夏の疲れを癒します。

    スルッとおなかに入る、やさしい味わいの薬膳スープ

    画像: スルッとおなかに入る、やさしい味わいの薬膳スープ

    暦の上では秋ですが、まだまだ残暑が続いています。

    この時季は水分不足になりやすいので、体に溜まった熱を出して水分を補い、乾燥する本格的な秋に向けて体を潤すといいでしょう。

    辛いものや冷たいもの、油っこいものは胃腸に負担をかけるので極力控えましょう。

    今回は、体の熱を取り、水分を補う「冬瓜」と体を潤して疲労にも効果のある「帆立」を使ったおつゆを紹介します。

    帆立缶を使うと簡単につくれます。仕上げに潤いを補う「白ごま」を散らします。

    帆立のだしが効いていてやさしいお味です。とろりとして、食欲のないときにもスルッとおなかに入ります。

    「帆立と冬瓜のおつゆ」のつくり方

    画像: 「帆立と冬瓜のおつゆ」のつくり方

    材料(2人分)

    ● 冬瓜150gほど(正味100g)
    ● 帆立缶70gほど
    ● 昆布5cm角
    ● 薄口しょうゆ少量
    ● 炒りごま大さじ1

    つくり方

     冬瓜は皮を厚くむいておろす。

    画像1: 残暑にやさしい薬膳スープ「帆立と冬瓜のおつゆ」のつくり方。水分を補って体を潤し、“夏の疲れ”を癒す|荒木典子の“旬のおつゆ”
    画像2: 残暑にやさしい薬膳スープ「帆立と冬瓜のおつゆ」のつくり方。水分を補って体を潤し、“夏の疲れ”を癒す|荒木典子の“旬のおつゆ”

     鍋に帆立缶を缶汁ごと入れて昆布と水200mLを加え、昆布がふやけたら弱火にかけて、沸いたら昆布を取りのぞく。

    画像1: つくり方

     冬瓜を入れて弱火で10分ほど火にかけて、薄口しょうゆ少々で味をととのえる。炒りごまをひねりながら加える。



    画像2: つくり方

    荒木 典子(あらき・のりこ)
    料理家。国際中医薬膳師。青果卸を営んでいた料理上手の祖母と、母の影響で食に関心のある環境で育つ。神戸女学院大学文学部を卒業してフランスへ留学し、帰国後調理師学校にて料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京して料理本の編集者として働いたのち、2007年に料理家として独立。
    現在は書籍やテレビの仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修などの仕事とともに、和食のお料理教室を主催。季節のていねいでシンプルな料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食などレシピを提案する。また、おせち料理をライフワークとし、ほかにお雑煮の会を主催。著書に『いちばんくわしい 基本のおせち料理』『炊き込みごはん』(ともに成美堂出版)などがある。
    インスタグラム:@aranoric

    * * *

    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    画像3: 残暑にやさしい薬膳スープ「帆立と冬瓜のおつゆ」のつくり方。水分を補って体を潤し、“夏の疲れ”を癒す|荒木典子の“旬のおつゆ”

    amazonで見る



    This article is a sponsored article by
    ''.