• メキシコ料理の“ファーストフード”的存在のタコス。そんなメキシコ屋台の定番タコスを、本場のようなトルティーヤで再現したいと思い続けて十数年。料理家の丸山久美さんが試行錯誤した“手づくりトルティーヤから極めるタコス”を紹介します。今回は、メキシコでも大人気の「スパイスチキンタコス」のつくり方を教わりました。
    (『手作りトルティーヤから極めるタコス』より)

    Tacos de pollo adobado
    スパイスチキンのタコスのつくり方

    画像: Tacos de pollo adobado スパイスチキンのタコスのつくり方

    鶏肉はメキシコで最も食べられているお肉。暮らしに根差したおかずがタコスになった素朴さと実用性が魅力です。

    だからこそ飽きがこない。気がつけば、何度でも食べたくなる味に。

    丸山さんのメモ

    肉をマリネすることを「アドボ」と呼び、古くは保存用に重宝されていました。地域差はありますが、一般的にグアヒージョ、アンチョ、アルボルなどの唐辛子を茹で、玉ねぎやにんにく、スパイスなどを合わせたマリネ液に漬け込みます。そんな味に近づけるため、味噌でコクを補いました。

    材料(6~7個分)

    ● 鶏もも肉1枚(約250g)
    [マリネ液]
    ・にんにく1片(すりおろす)
    ・おろし玉ねぎ大さじ1
    ・トマトペースト大さじ1
    ・りんご酢大さじ1と1/2
    ・クミンパウダー小さじ1
    ・オレガノ(ドライ)小さじ1/2
    ・味噌(赤味噌、中辛合わせ味噌など)小さじ1/2
    ・しょうゆ小さじ1/2
    ・レッドペッパー適宜
    ● 植物油小さじ2
    ● トルティーヤ6~7枚

    オレガノ(ドライ)について

    メキシコに欠かせないハーブのひとつ。メキシコ産オレガノは、柑橘のようなさわやかな香りが特徴。日本で流通しているヨーロッパ産のオレガノと少し違うが、ライムやほかのスパイスとの組み合わせで、メキシコらしい風味に近づく。

    つくり方

     鶏肉は黄色い脂を除き、ひと口大に切る。

     マリネ液の材料をポリ袋に入れて混ぜる。

     鶏肉をに加えてよくもみ込み、冷蔵庫で半日~ひと晩置く。

     フライパンに油を入れて加熱し、マリネ液の汁気ごとを香ばしく中火で焼く。

     温めたトルティーヤにのせる。

    おすすめのSALSA & GUARNICIONES

    ワカモレ、玉ねぎ、コリアンダー、ライム

    スパイシーなチキンを包むまろやかなワカモレ、爽やかな玉ねぎ、コリアンダー、ライムがおすすめです。サルサ・マチャやサルサ・ロハ風で辛みをプラスするとより本格的になります。

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    ▼手づくり「とうもろこし粉のトルティーヤ」のつくり方はこちら

    ▼「ワカモレ」のつくり方はこちら

    本記事は『手作りトルティーヤから極めるタコス』(グラフィック社)からの抜粋です

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    『手作りトルティーヤから極めるタコス』(グラフィック社)|amazon.co.jp

    『手作りトルティーヤから極めるタコス』(グラフィック社)|丸山久美 (著)

    『手作りトルティーヤから極めるタコス』(グラフィック社)|丸山久美|amazon.co.jp

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    メキシコ屋台の定番と家庭の味「タコス」現地のリアルな味を再現した初のレシピ集!
    メキシコが産んだ世界中で愛されている、メキシコ料理のファーストフード的存在の“タコス”。そのおいしさの要はメキシコ人のご飯的存在でもあるトルティーヤ。「トルティーヤがなければ、ご飯にならない!」そう語るほど、メキシコ人にとってトルティーヤは大事な存在です。本書は本場のトルティーヤのつくり方から、その上にのせるおかず的存在の具材、さらにおいしさの振り幅をぐんと広げるサルサ(ソース)、グアル二シオネス(トッピング)なども紹介。あまり知らなかったメキシコの食文化、風土をレシピとともに楽しめる、今までになかった一冊です。



    画像: つくり方

    丸山久美(まるやま・くみ)
    料理家。スペイン家庭料理教室「mi mesa」主宰。アメリカへ留学後、ツアーコンダクターとして世界各国を回る。1986年からスペイン・マドリードに14年在住。家庭料理をベースにしたスペイン料理を学び、中南米料理への造詣も深い。『バスクの修道女 日々の献立』『バスクの修道女 畑と庭の保存食』『家族や友だちと囲んで楽しむ。スペイン家庭料理 本場のパエリア 決定版』(すべてグラフィック社)など著書多数。
    インスタグラム:@maruyama_kumi



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