職人の手仕事、日本ならではの素材。料理家・飛田和緒さんに、使うほどに魅力が増す、日本でつくられた自慢の愛用道具を、使い方とともにご紹介いただきます。
(『天然生活』2024年9月号掲載)
(『天然生活』2024年9月号掲載)
“私の暮らし”に合うものを探して
料理以外の道具も気づけば日本のものがあちこちに。これらのいくつかは用途を絞らず、軽快なアイデアで使いこなしています。
シンプルな物干しは、“干す”という意味では野菜も同じだから、干し野菜づくりにも活用されます。道具は手になじめばなじむほど、家事をより快適に、楽しいものに変えるヒントを与えてくれるのです。
「お気に入りの道具をこれまでいろいろな機会に紹介してきましたが、必ずしもすべてが皆さんにとってのベストではないんです。私自身の暮らしにはこれが合っているというだけなんですね。道具は手に入れたなら、しまい込まずにどんどん使って。そうすることで、あらためてその道具の優秀さに気づけるし、思いもかけない新たな使い方を発見できることが多いです。ベストな道具は、人それぞれ。ぜひ、あなたに合うものを見つけてください」

仕事場でもある台所には、長年使いつづけている日本の道具がたくさん。「アシスタントさんも来るので、道具は多いほうかも」
〈撮影/星 亘 取材・文/福山雅美〉
飛田和緒(ひだ・かずを)
神奈川県三浦半島の海辺の町で暮らす。娘が大学進学のため独立し、夫とふたり暮らしに。旬の食材をシンプルに料理する、気取りのない家庭料理のレシピが人気。『おいしい朝の記憶』『くりかえし料理』(ともに扶桑社)など著書多数。SNSでも日々のごはんや暮らしぶりを発信。
インスタグラム@hida_kazuo
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです