服の数を減らして、春夏秋冬にうまく着まわすには? 好きな服や手づくり服を大切に着るライアー奏者の山下りかさんに、年間のクローゼット計画を伺いました。お気に入りの服は季節を問わず、着ていたいと話す山下さん。クローゼットのなかは、自然素材の服を中心に、少ない枚数で自由に組み合わせられる工夫にあふれています。
(『天然生活』2024年10月号掲載)
(『天然生活』2024年10月号掲載)
服1枚がもちうる、表情を存分に生かして
人気雑誌のスタイリストを経て、現在はライアー奏者として活動する山下りかさん。
日々の服は、ライブでの衣装も兼ねています。
「普段着とライブの衣装は、季節を通して着まわせるものが多くて」

ワードローブのほとんどは薄手のアイテムで、白をベースとした淡い色合い。ノースリーブや長袖を自在に組み合わせ、四季に対応
身に着けるものすべては、肌触りのよい自然素材。つくり手の細やかな気遣いにあふれるアイテムにひかれます。
軽やかな薄手のアイテムが多いので、気温が下がればそれを何枚か重ねて。厚手のものを1枚身にまとうよりも、重ねることで、包まれるような温かさがある気がするそう。
「分けて考えないという点では、用途に関しても。1枚で着たり、インナーになったり、トップスを合わせてスカートだけを見せたり」
数は少なくとも、服がもつ表情をいくつも引き出しながら、着こなしを楽しんで。
お気に入りの服は季節を問わず、いつでも身に着けていたいと考えています。
<撮影/山川修一、取材・文/福山雅美>

山下りか(やました・りか)
スタイリストとして活動後渡米。子育て中に出合ったシュタイナー教育に感銘を受け、帰国後はシュタイナーの考え方の実践としてライアー奏者、手のしごと家として活動している。https://rikayamashita.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです